結果として閉鎖に踏み切ったのは、丸ビルや新丸ビルなどの施設内“ 商業床”にとどまった。これは商業床面積が1,000uを超える施設を対象とした東京都の休業要請に応じたものである。消毒やエントランスでの検温実施をはじめとした各種感染症対策は、PMサイドの働きかけだけではなく、テナントの理解と協力が欠かせない。協力要請に際し、テナントの中では、欧米に拠点をもち都市封鎖の惨状を目の当たりにしていた外資系企業の反応は早かったという。国内企業も、東京をはじめとした大都市の感染が顕著になるなかで積極的な協力があった。日々のテナントとのリレーション、良好な信頼関係が効力を発揮した格好である。