賃貸市況に関しては、低中価格帯の物件が好調を維持しています。当社が管理する賃貸住宅の平均稼働率は96%台。中価格帯物件の賃料は単身者向け(1LDK・35〜40 u)で月額7、8万円(坪6,500円)の水準です(2022年4月時点)。ただし、繁華街の飲食業関連従事者をターゲットとする中高価格帯物件は、退去件数こそ昨年より減ったものの、リテナントに苦戦しています。この先の市況見通しは、昨今の物価上昇が不安材料。さらに所得減少が重複すると、入居者が低い賃料の住宅へ流れ、相場下落につながるおそれがあります。
売買取引は、個人富裕層および一般法人が中心。2、3億円程度の物件がNOI利回り4.5〜5%、前年より0.5%低い水準で取引されています。ファンド勢の投資意欲は健在ですが、投資基準に見合う規模の物件はほぼ流通していません。