FPGは、2001年に設立された独立系金融サービス会社。中小企業の税の繰延ニーズを捉えた航空機や船舶、海上輸送用コンテナなどによるリースファンド事業をメインに、中小企業経営者や個人富裕層の資産運用および承継ニーズを捉えた不動産ファンド事業などを展開している。
不動産ファンド事業は2013年より開始したもので、自社で取得した物件を裏付けとする小口化商品を組成して投資家に販売している。物件の多くは都市型商業施設で、いずれも銀座や表参道、心斎橋、天神などの大都市一等地に所在する。
当初は不動産特定共同事業(任意組合)のスキームを採用していたが、16年からは子会社のFPG信託を通じて小口化された信託受益権を1個1,000万円で販売するスキームを採用している。小口化商品の対象物件数は累計33物件、組成金額は累計1,300億円におよぶ(2022年6月末時点)。
商品組成のペースはコロナ禍以降に急加速しており、2020年9月期が40億円だったのに対し21年は348億円、22年は第3四半期終了時点で454億円となっている。