賃貸マンション市況は、市内中心部の法人向け・高価格帯物件がわずかに弱含んでいます。同エリアで当社が管理する物件の賃料水準は1R(30u弱)で6万7,000円ですが、転勤需要減と新規供給増が重なって入居率が90%台(2020年時点)と2〜3%の低下が見られました(18年比)。なお1R や1LDKの新規供給物件は、グロス賃料増加抑制のため面積が減少傾向にあります。
広島都市圏の売買はいわゆる売り手市場で、RC造の新築マンションはグロス5%台で取 引されています。築30年以上のマンションは同6.5〜7%ですが、売主の借入残高事情やそもそもの強気姿勢から値段交渉が難航し、長期に売れ残るケースが散見されます。築5〜20年のマンションはほぼ流通していません。また中心部は、建て替えによる将来価値上昇を加味した取引もあります。有力な買い手としては、地元の個人富裕層 や事業法人などが挙げられます。