月刊プロパティマネジメント 2021年7月号

［特集］
鉄道会社のファンド戦略

循環型投資への“ダイヤグラム”
鉄道会社の不動産事業は、資産を開発、保有、運営する事業モデルを脱し、ファンドの活用で所有と経営を分離させ、資産を軽く、リスクを抑え、収益力を高める循環型投資モデルへシフトする流れが強まっている。
先進各社の取り組み紹介を通じ、鉄道会社と不動産ファンドの“併結運転”とも言えるこの潮流に迫った。

コンテンツ

PICKUP　鉄道各社が描く成長路線
ファンドを動力源に“開発進行”

JR西日本は、資金調達の多様化を目指し、私募REITを念頭に不動産ファンド組成に取り組んでいる。また物流施設の開発を表明するなど、鉄道会社定番の駅前開発から一歩踏み込んだ事業を進める。取り組みの背景や今後の展開について話を聞いた。　　

記事を読む

OVERVIEW　ファンド事業参入の意義

不動産ファンド事業参入は
“総合生活産業”飛躍のバネに
石川順章氏［作新学院大学］に聞く

VIEWPOINT　不動産事業の新成長モデル

資産売却は成長のブレーキにあらず
循環型投資モデルの礎に
加納俊平氏［有限責任監査法人トーマツ］に聞く

CASESTUDY　鉄道各社が描く成長路線

【私募ファンド】
ファンド本数を順調に“増発”
駅中心の循環型モデル構築
JR東日本

保有資産オフバラに舵
生活様式変化捉え事業変容
近鉄グループホールディングス

【私募REIT】
ファンドを新しい動力源に
沿線内外問わず“開発進行”
JR西日本

私募REIT、物流施設
事業の“編成増強”に積極挑戦
JR九州

【流動化】
“アセットライト”に方針転換
流動化通じ将来展望
西武ホールディングス

開発物件をファンド・REITへ売却
「循環型投資モデル」構築へ
西日本鉄道

【資産増強】
貨物鉄道＋物流施設の“重連運転”
三井や大和とも組み開発加速
JR貨物

自社線駅前“ドミナント開発”
鉄道部門が不動産リノベも
大阪メトロ

収益資産の積上余地大
オンバラで投資開発進める
名古屋鉄道

CROSS TALK

次世代エージェント企業が描く
不動産仲介の近未来
南一弘氏［ジャパン・アセット・アドバイザーズ］×
デービット・ウォーカー氏／フィリップ・ラング氏［Triplemint］

特別レポート

東海道リート投資法人の目論見書分析と解説
山崎成人［REIT アナリスト］

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連載

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- 四釡宏吏の世界REIT紀行
  ――多種多様なプロパティセクターの実態［グローバル編後編］
  四釡宏吏［グローバルREITリサーチ］
- 南一弘の街を行く
  ――この時期に必要なのはメンタル解放です
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- 波動と循環で読み解く不動産景気予測
  ――7～11月のイベントと相場展望
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  小倉弘氏［クラウドプランニング］
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