不動産総合デベロッパーのマリモは、立地条件に恵まれながらも何らかの理由で適正に評価されていない不動産を取得、リノベーションや再開発により資産性・流動性を高め、投資市場に戻す「収益不動産プロデュース事業」の強力に推進している。
ターゲットとなる立地は、浅草、表参道や銀座あるいは心斎橋や天神など、いわゆる“ ハイストリート” と呼ばれるエリアである。すでにマリモでは、これら一帯で約50棟・500億円規模の取得・リニューアル実績を上げている。
ハイストリートは現在、新型コロナウイルスの影響で人出が大きく落ち込み、不動産から上がる賃料収益が打撃を被っている。しかし、「中長期的に物件価値をみるわれわれにとって、(コロナ禍でも)ポテンシャルは依然大きく、収益や流動性を向上できる余地はとても大きいとみている」と話すのは、不動産開発本部 投資マネジメント事業部 執行役員 部長の遠藤健一氏だ。