取得時期
取得動向を時期で分けると、2018年の取得額(6,593億円)に対して、19年は3,439億円、20年は3,429億円と半減している。件数ベースでは3年間で181件。こちらも2018年は101件に対して19年は63件、20年は54件とほぼ半減している。
リータブルなビルが集積する都心5区の大規模ビルは、18年に13件、19年は3件に減少したのち20年には11件に戻している。一方中小規模ビルは18年に36件、19年は30件、20年には15件であった。5区の大規模ビルのキャップレートは2018年が3.52%、2019年の3.50%、2020年には3.07%であった。
ちなみに、東京都心部の大型取引をみると、2018年には日本ビルファンドが「六本木ティーキューブ」(取得額628億円)と「NBF日比谷ビル」(売却額640億円)を入れ替え、大和証券オフィスが「コンカード横浜」(取得額381億円)と「新宿マインズタワー」(売却額625億円)を入れ替えるなど、超大型ビルを入れ替える大規模な取引が行われている。19年は減少したが、20年に回復、「大手町パークビルディング」、「大手町フィナンシャルシティ」、「虎ノ門ヒルズ森タワー」、「リンクスクエア新宿」、「品川シーズンテラス」がそれぞれREIT入りしている。
オフィスビル編の詳細図表、住居、商業施設、物流施設、ホテル編の記事は本誌にて掲載。