唯一無二のヘルスケア特化AM
医療・介護を投資で持続可能に
高まる不動産流動化ニーズ
ヘルスケアマネジメントパートナーズ(HMP)は、病院施設や高齢者住宅などヘルスケア分野特化のAM会社。三菱HCキャピタルと日本政策投資銀行(DBJ)が共同出資する。現在2本の私募ファンドを運用している。
HMPのファンドは、医療・介護事業者の経営改善と投資家のESG対応という双方のニーズを満たすものだ。医療事業者は施設老朽化や機能分化に必要な設備投資資金の確保、備品高騰などによる業績悪化に伴うPL・BS改善が急務。不動産流動化はその有効策であり、ファンド資金へのニーズが高まっている。同時に投資家にとっては、「医療・介護・福祉の持続可能性向上への貢献としてESGのS(Social)と合致。また老朽化施設の熱源改修によるエネルギー効率向上などへの取り組みはE(Environment)と合致する」(代表取締役社長の森井由之氏)。
私募REITの立ち上げ構想も
直近の投資実績として、鳥取、島根、北海道にあるサービス付き高齢者向け住宅、東京にある脊椎専門病院、北海道にある徳洲会の総合病院がある。今後特に関心を寄せる投資対象は、高度急性期病院、地域統合型の病院複合施設、機能特化型の専門病院、徳洲会のようなグループ病院。「これら投資対象は、業界の知見やネットワークが求められるため、蓄積されたノウハウを
持つ当社だからこそ投資可能な領域」(森井氏)。案件の入口は医療・介護事業者と取引のある金融機関や士業からの相談のほか、医師や不動産事業者からの紹介がある。将来的な出口については、ヘルスケア特化の私募REIT立ち上げ構想を持つ。
「HMPは医療・介護・福祉へ深い知見を有しており、同社は外部有識者(医師、会計士、医療コンサルなど)数十名とも経営人材ネットワークを構築しているため、事業に対するサポート体制は充実している」と森井氏は話している。