不動産ファンドAM事業者総覧

不動産ファンドAM事業者総覧

オフマーケトで案件発掘
高機能、高稼働、高家賃に自信

国内外の強固な人的ネットワーク

 
物流倉庫に特化したAM会社として主に開発案件に投資。現在16のプロジェクト(総事業費約1,200億円)を進行中で、主にBTS型の中規模倉庫(概ね、敷地面積1万坪以下、50億円/棟)。エリアは、豊富なテナント需要が見込める国道16号線沿いに重点を置き、2023年に「KICあきる野ディストリビューションセンター(DC)」を竣工、2024年以降に「KIC春日部DC2」を竣工予定。開発用地は、中長期の資産コンサルティングを提供する顧客などを通じて、地主および地場企業から獲得した。KICは米国(加州)現法を通じて現地投資家と連携、物流事情に精通。最新の物流ノウハウを国内投資家や事業会社に提供し、そこで得た緊密な“ネットワーク”を下地に資産取得機会を発掘している。

 
 
 

  
 

西日本開拓× 物件タイプ多様化

 
開発投資する物流施設では、屋上の太陽光発電装置や電気自動車の充電ステーションなど、環境に配慮した「設備の充実化」に力を入れている。開発中(2025年2月竣工予定)の「KIC春日部DC2」(敷地面積3,010坪)でもCASBEE認証を取得予定。安価な電力供給や利便性向上などにより差別化、テナントリーシング面を強化する狙いだ。
 
あわせて「地方」での事業展開と用途タイプの「多様化」にも注力する考え。地方では、西日本エリアを広範に開拓する。静岡県、広島県など大都市圏の中継地点が狙い目という。また用途タイプは、開発型では冷凍冷蔵倉庫、データセンターなどを、再生型では築古倉庫の高付加価値化(コンシェルジュサービス、小区画・短期契約対応)を研究しているところだ。
 
業容拡大に合わせ、国籍、年齢を問わず、多様な人材を積極採用する方針。2025年度末までに、シンガポールに拠点を設置、アジア圏での物流開発でクロスボーダー取引を活性化させる考え。


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