3つのファンドラインをもつAM会社
ESGやDXなどにも取り組み成長を図る
3つのファンドラインナップ
住商リアルティ・マネジメント(SRM)は、上場REITのSOSiLA物流リート投資法人(SLR)、私募REITのSCリアルティプライベート投資法人(SCRP)、私募ファンドを運用するAM会社。2021年2月末時点で約5,300億円の運用資産残高を数える。
1社で上場REIT、私募REIT、私募ファンドの3つのラインナップを取り揃えていることが特色であり、スポンサーである住友商事の幅広い不動産事業を背景に「国内外の投資家の皆様の多様なニーズにワンストップでお答えすることができる」と、取締役コーポレート本部長の松本展彦氏は話す。2019年12月に組成・運用を開始したSLRについては、住友商事グループの先進的物流施設である「SOSiLA(ソシラ)」シリーズに重点投資を行っており、わずか1年で運用資産残高は1,000億円に到達。「直近で取得した平塚ラストマイルセンターの様な外部物件の獲得にも注力してポートフォリオ拡大のスピードを加速し、格付け向上・主要インデックス入りを早期に達成したい」(松本氏)としている。
ESGやDXなどのトレンドにも対応
SRMが目下注力しているテーマはESGである。2020年に全社的な意思決定を担う「ESG推進委員会」と実務的な取り組み検討を担う「ESG推進チーム」を立ち上げ、体制面を強化。SLRとSCRPの運用物件でCASBEEやBELSなどの認証を取得したほか、他機関の認証取得についても検討を進めている。
新規テーマのファンド投資にも関心を示す。先述のESG的要素を含むヘルスケアアセットや収益性の底堅い底地の組み入れ、追加取得型ブリッジファンドの立ち上げなどを検討しているとのこと。そのほか、住友商事グループ全体で推進しているDXと連動して業務効率化や人員配置の最適化を図り、会社全体の成長および高品位なAMサービスの提供へつなげたい考えだ。