総合不動産とメガバンク
系列活用で良質な投資機会提供
不動産・金融分野の豊富な知見
興和不動産投資顧問は、総合デベロッパーの日鉄興和不動産傘下のAM会社。グループの日本製鉄、みずほ銀行に蓄積する不動産と金融の経営リソースをフルに活用した商品設計、運用、不動産運営力を強みとする。AUMは約2,500億円。顧客投資家は中央金融機関、生損保などグループ親密先をメインに30社を数える。
運用する不動産資産は主にグループ内で開発したオフィスビルだが、不動産会社系としてのソーシング力を活かし賃貸住宅や商業施設の運営にも長けている。運用受託はグループ内外を問わない。運用期間5年の一般的なものから、ブリッジやウェアハウジングなど比較的期間の短いものにも対応可能だ。
手堅さと妙味ある投資機会開拓
収益安定性を前提に資産価値向上の見込める資産として、エンド需要が底堅い都心部一等地のオフィスビルと賃貸住宅への投資に重点をおく。リターン追求に向けた投資では、完工リスクをとり高値での出口を見込む開発型や、低稼働・築古物件の再生型ファンドの組成に着手している。いずれも不動産をベースとするAM会社のなせる技である。とくに開発型ファンドでは、用地の土壌改良や権利調整段階から案件に関与しリターンを底上げできる強みがある。たとえば主要投資物件の「赤坂インターシティAIR」は、興和不動産投資顧問が開発段階から参画した。
2020年12月には物流施設投資の私募ファンドを設立した。親会社の日鉄興和不動産は、オフィスビルとマンションに次ぐ第三の柱として、物流施設開発を進めている。グループ会社の遊休地など、主に東京・大阪の2大都市圏をターゲットに施設開発を進めていく方針。
「今後もグループ事業を通じて、顧客投資家のニーズに合う投資機会を発掘していく」と取締役 アセット・マネジメント第二部長 鵜澤伸崇氏は意気込みを話した。