個人とプロの資産を運用
AM×ITで投資家利益追求
AMテックで最効率運用
クリアルは、不動産投資クラウドファンディング(CF)事業で成長する独立系AM会社である。2017年より不動産ファンド事業を開始しAUMは約350億円、うちCFのAUMは約38億円(累計調達額は約80億円)である。
運用対象は、住居のほか、保育、医療、介護などヘルスケア資産の比率が高い。メンバーは、銀行・上場REIT・外資系ファンド出身者、鑑定士、会計士などバラエティ豊か。また、エンジニア、デザイナー、Webマーケターで構成されるインハウスのITチームを抱え、業務のデジタル化を推進中。「CFやAI 等のIT 技術で効率的な物件ソーシングや運営コスト削減を実現し、不動産ファンド事業にイノベーションを起こしたい」(代表取締役社長 横田大造氏)。
CF事業では不動産特定共同事業法(電子取引業務)を活用した、主に個人向けの投資プラットフォーム「CREAL(クリアル)」を開発。投資家募集や物件管理、運用レポートのデジタル化が進んでいる。
未開拓アセットの流動化支援
クリアルは機関投資家と個人で運用に適した運用資産は異なると考え、CFの運用資産には従来、機関投資家向けファンドで取扱わない資産も組み入れていく。具体的には保育所、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、障がい者施設など。収益は安定的だが、1件あたりの投資サイズが小さく運用トラックレコードが乏しいものだ。「社会的に供給が望まれ、収益の安定性も高く個人投資家の関心が強い。運用トラックレコードが蓄積すればESG投資の一環として機関投資家の関心を集める資産にも成り得る」(横田氏)。
サイズは1棟10億円程度の資産がCFに適した規模だという。複数物件をまとめてファンドサイズを増やし機関投資家向け私募ファンドへ一括売却する出口戦略をもつ。中期目標では株式上場を目指しており、知名度・信用力のさらなる向上を図る。