真逆の特性もつ商品取り揃え
人員体制の強化を推進中
私募ファンドを続々組成予定
マリモ・アセットマネジメント(MAM)は不動産デベロッパーであるマリモ傘下の不動産AM会社。運用する商品はJ-REIT「マリモ地方創生リート(MRR)」と私募ファンドで、運用資産残高は718億円である(2025年2月時点)。
MRRは地方都市中心の総合型ポートフォリオというユニークな商品設計が特徴。過去3年平均でみたポートフォリオNOI利回りは6.4%、資産規模成長率は26.6%と、J-REITトップクラスの収益性と成長性を誇る。「マリモが全国のマンション開発で培ったマーケティング力を武器に、地方に点在する優良物件を目利きしている」(代表取締役の北方隆士氏)。
私募ファンドは2025年1月に第1号を運用開始。国内の機関投資家や事業会社から出資を受け、マリモが開発した東京23区や大阪中心部にある新築・築浅の賃貸住宅9物件を組み入れている。私募ファンドは今後も継続して立ち上げる方針で、コアもしくはコアプラスの運用スタイルを中心に、賃貸住宅のみならずオフィスやアパートメントホテルなど幅広いタイプへの投資を検討する。


5年後のAUM2,000億円目指す
MAMは2030年7月期までに、J-REITと私募ファンド合計の運用資産残高2,000億円を目指す。この目標達成に向けて現在、人員体制を強化しているところだ。
その一環で2025年4月、元野村リアルアセット・インベストメントの矢田強氏と、元ジェイウィルパートナーズの白畑敦則氏を取締役に迎える。両氏の加入で私募ファンド事業とガバナンス体制の強化を図る。
若手人材の採用・育成にも力を入れていく。採用では不動産AM未経験者にも門戸を開いている。育成では1本の私募ファンドごとに同じメンバーが投資家営業からソーシング、期中AM、出口まで担当する体制で、広範な業務経験と大きな責任感を味わえるとする。