過去2年からも明らかなとおり、2020年4、5月の最初の緊急事態宣言中を除き、感染者数の上昇に伴い、一定の割合(約30%)の人々が行動を抑制することで、宿泊需要が減少・低迷する傾向にある。この傾向は、緊急事態宣言やGo Toトラベルキャンペーンの有無に関わらずみられ、欧米のような強制的な行動制限がないなかでも、個々人の判断で移動や宿泊を控える傾向が続いている。また、当然のことながら、需要とホテルのパフォーマンス(=RevPAR)には高い相関[図表2]がみられることから、結果的にコロナの感染の波や重症化が抑えられるか、またはコロナが一般的なインフルエンザ化するまでは、このサイクルは続くと想定される。