――なぜ、地域に眠る歴史に着目されたのでしょう。
榎本 もともと日本の歴史が大好きで、2007年にいまの会社を設立したのも歴史をわかりやすく紹介するためでした。
最初はビジュアルで歴史を解説する本を、しだいに新書も出版するようになりました。さらに、ゲーム制作会社からの依頼で歴史もののゲーム制作のための監修や史料などの調査、提案の仕事も加わりました。
子ども向けの歴史の解説本、大河ドラマに合わせた書籍や映像などを監修するうちに、私たちが培ってきた「歴史ビジネス」を新規事業に活かせるのではないかと考えたのがきっかけです。
キャラクターやマンガをつくる会社は国内にたくさんあります。それに対して私たちには「歴史」に関するノウハウがあり、ビジュアル系解説本を出版していたことからマンガ家やイラストレーターさんとのネットワークもあり、さらに当社には小説家も所属していますからマンガやキャラクターの発想やストーリーづくりなど、マンガ制作に必要なことがすべて揃っている強みがあります。
それらを結びつけ、地域や施設の歴史を紹介して観光や地域振興に貢献する「地域・たからもの発見!」サービスが誕生しました。