今回のアンケートでは、まず、コロナ感染遺体の火葬の受入れについて尋ねた。その理由は、複数の火葬場がある都市部においては、すべての火葬場でコロナ感染遺体を受け入れておらず、一部火葬場での対応としている自治体があるからである。
その結果、アンケート集計時点で「通常火葬同様に火葬を行なった」「通常火葬と時間帯を変えて火葬を行なった」が全体の約3割(29.8%、28施設)となっており、「感染遺体の火葬は行なっていない」とする回答が7割に上った(図表1)。
とはいえ、「感染遺体の火葬は行なっていない」と回答した火葬場においても、「受入れ体制は整備済みだが、火葬の依頼がない」「受入れ体制が整い次第、依頼があれば受け入れる」とする施設は8割強に達している(図表2)。なお、「その他」という回答率(15.2%)が高いように思われるが、その理由として「市内の別火葬場で受入れとなっているため」「そもそも感染者が出ていない」といったものが多く、自治体側で指定火葬場を決めていない限り、その責務をまっとうしたいとする火葬場が多い。