[特集]「会館過不及指数」でみる市場需給バランス
2024年も450か所を超える新たな葬祭会館が誕生し、全国の葬祭会館は1万1,500か所を超えようとしている。
これまで編集部では、当該市場の会館数が過剰であるか不足しているかを判断する材料として、年間死亡数を会館数で割った1会館当たり死亡数を活用してきた。一方で、新たな判断材料がないか模索した。そこで導いたのが、当該市場における現状の会館数と理論値としての標準的な会館数とを比較した新指標「会館過不及指数」である。
前半の総論編では、会館過不及指数の算出プロセスなどについて論じ、後半のDATA編では北海道と東北6県の市区町村別の会館過不及指数を提示している(その他エリアは3月号以降で順次掲載)。あくまでも、机上の指標だが、会館市場の現況を数値化・可視化し、飽和市場であるか不足市場であるか、会館の過不足度合いを見極めることは出店戦略のヒントになると考える。
過不足度合いの参考値として
会館市場の現況を数値・可視化
――編集部
●史上最高を記録した2024年の新設会館数
●1会館当たりの標準件数の考え方
●会館過不及指数の算出プロセス
●会館過不及指数の全国平均は125.3で過剰気味
●札幌市の会館過不及指数を算出する
●自社商圏に応じて独自に算出できる市区町村別の会館過不及指数
全国市区町村別の会館過不及指数
●part1 北海道
●part2 東北
さがみ典礼の家族葬 浦和上木崎[さいたま市浦和区]/アルファクラブ武蔵野
――介護用品レンタル店を併設し
利用客拡大を狙う複合型会館
西日本典礼 INORIA重留ホール[福岡市早良区]/ラック
――会館空白地に開設した
シェアアップの戦略拠点
セレモニーハート篭田[山形県山形市]/ジョイングループ
――エリア初となるペットルーム付帯の
家族葬ブランド6号店
マーティ・キーナート お別れの会[仙台迎賓館 斎苑 別館]
――初代楽天GMを
喪主プロデュースで追悼
「今までありがとう。」きぬゑママ 感謝の会[ムーンライトなぎさ]
――名物スナックママをお店から
明るく送り出す「感謝の会」
拠点都市の葬祭市場を読み解く──三重県四日市市
山田愼一氏[グリーン司法書士法人/グリーン行政書士法人 代表]
×
白石和也氏[LDT 代表取締役]
――早期にワンストップの相続手続き確立
ライフエンディングへの領域拡大へ
▶日本列島マップグラフ-孤独死数
▶全国市区町村別の会館充足度指標(本誌算出)
part9「九州・沖縄編」編
▶訃報・お別れ会情報(2024年11月21日~12月20日)
・特定サービス産業動態統計調査/葬祭業(Funeral Services)
2024年の売上高、取扱件数、事業所数、従業者数の推移
・全国新設会館一覧、2024年12月~1月開業分(編集部調べ)
・和歌山・中田、田辺市内4か所目の会館新設
・きずなホールディングス、宮崎・千葉に相次いで2店舗出店
・葬儀社紹介サービス「安心葬儀」、親の終活に関する意識調査
・吉川美津子氏、葬祭業界の入門書を3氏共著で発刊
・東上セレモサービス、エンディングノートを販売開始
・100人いれば100通りの葬儀 ヒトモノガタリ(16)
・東京の火葬場立地とその成り立ち(11)連載第1回を試し読み
・とある葬儀社の独り言──環境が人を育てる(10)
・学びなおし講座 死から考える(10)
・単価アップ、満足度アップにつながる「ChatGPT」の活用法(8)連載第1回を試し読み
・多様化する樹木葬の現状と今後(7)
・いまからでも遅くない! 販促強化見直し講座(5)連載第1回を試し読み
相続葬送支援センター/ネモファー/ユニヴァ・ジャイロン