今回の大規模センターブームは、サービス用面積が3,000uではやや小さく、少なくとも5,000u以上(米国の場合、10万平方フィート=9,290u)がターゲットとなっている。同型の施設を隣接地域に建て増ししていくことで、3万〜5万u相当まで拡張するというのがGAFA のデータセンター採用のテンプレートといえる。一般企業の自家用データセンターは平均500〜2,000u相当が主であり、大手SI 事業者でも、5,000u超の施設は2010年以降の郊外型に限定されることが多く、現時点では都市部では3,000u以下の老朽施設が多数保有されており、都市中心部での立地制約とあわせて、小規模な施設が多い。
床面積3,000u以下の施設は、施設数視点で46%、床面積5,000u以下では、70%超を占めている。
現在、国内で計画されているセンターにおいても、1棟3,000〜5,000uを需要にあわせて複数、設置していく計画は複数、見受けられる。建物単体視点での大規模化は、それほど進んでおらず、複数施設を同一サイトに配置して、一つのデータセンターと見なす運用となるため、サイト当たりのデータセンター規模は、1万uを超えてくることになる。