社会環境の大きな変化に伴う閉塞感が漂うなかでも、異次元の金融緩和政策が牽引して機関投資家等の不動産投資への意欲はいまだに衰えておらず、昨今では物流施設をはじめデータセンターや再生可能エネルギー発電施設などに注目が集まっています。また、感染症拡大による評価損を懸念して不動産を売却する動きもみられ、市場に出回る物件も増加傾向にあります。こうした新たな局面を迎えた今、不動産ファンドなどの金融商品の運営管理業務を任された不動産AM会社の知見や経験が、案件遂行にとって一段と重要性を増したといってもよいでしょう。
本書では、基本となる不動産AM業の業務区分を踏まえ、ストラクチャーの概観からスキーム別の投資運用業登録の必要性を整理。投資家等から選ばれる企業として押さえておきたいコンプライアンスやガバナンスの態勢、善管注意義務、開示情報などの法的留意点とその対応について、不動産取引の実務を物件取得、資金調達、運用管理、物件売却の各フェーズに分け、時系列に沿って詳解した編集内容となっています。
ニューノーマルに対応しなければならない不動産業界のなかで、成長戦略を描くための実務資料として、不動産投資・運用を行う事業関係者はじめ金融機関の融資担当者等を含む関係者の皆様にぜひともご購読をお薦めいたします。
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