[特集]独自路線による差別化・成長戦略
コロナ禍を経て、葬儀規模の縮小がより一層進むなか、経営規模を問わず多くの葬祭事業者が持続的経営を行なうためにさまざまな取組みを行なっている。そのなかには、商品プランの見直しによる単価アップ策や事業多角化による新たな収益軸の確立はもちろん、競合他社に先駆けて葬祭業と親和性の高い事業領域に参入するといったこともあるだろう。さらに、社会・環境支援からファンづくり・地域貢献といった消費者や地域に向けたアウターブランディングの取組みもそれに当たる。今号では、そうした独自戦略を打ち出す葬祭事業者に着目。何に取り組み、いかにして自社の存在価値をマーケットに訴求しているのか。その背景・狙いと効果について話を伺った。
マーケットインとプロダクトアウト
2つの観点から創出される独自性
ルーチェ[徳島県阿波市]
――出資と経営を分離し多角経営
創業17年で県内3番手に
武蔵浦和会館[さいたま市南区]
――年70回の遺族交流の場からはじまる
コミュニティづくりと地域貢献
ちゅうそう[宮城県大崎市]
――ペット同伴会館や家財整理を
事業化するグループ3社の挑戦
誠和葬祭[栃木県小山市]
――葬儀を軸に事業化した
高齢者の生活支援サービス軌道に
かとう[愛知県稲沢市]
――「時間」と「空間」を自由にアレンジ
新たな家族葬スタイル=“結葬”
冠婚葬祭エール[秋田県秋田市]
――独居者向け「家族代行支援制度」
県内専業者にノウハウ伝授
ライフネット東京[東京都品川区]
――市民が死を語り合う「デスカフェ」
2016年から累計で約100回主催
花王堂家族葬専用ホール Dio Abita[秋田県大仙市]
/花王堂 大曲葬儀社
――「最後の家族旅行」コンセプトに
独創的でハイグレードな葬送空間
みんなの家族葬。ミウラ葬祭花園ホール[愛知県豊田市]
/FUNE
――旧社名を会館ブランドとして復活
式場に円卓を設置した新スタイル会館
㈱御牧 会長 安達欣伍 社葬・お別れの会[平安閣みまき]
――互助会起業の象徴施設で
2日間に分けて創業者を追悼
故・福地茂雄 お別れの会[帝国ホテル東京 孔雀の間]
――社業発展の立役者を顕彰し
献花のみ式典に1,200人が偲ぶ
本田 敦氏[TENSOU 代表取締役]
×
白石和也氏[LDT 代表取締役]
――スマート葬儀で高効率オペレーション
参入6年間で年間売り上げ約11倍に
Vol.32 栃木県葬祭事業協同組合
▶燦ホールディングス「 おひとりさま・おふたりさま」向け新商品プランを発表
▶福島・アルテマイスター保志 新商品発表会を開催
日本列島マップグラフ-墓地数
▶全国市区町村別の会館充足度指標(本誌算出)
part2「 東北」編
▶訃報・お別れ会情報(2024年4月21日~5月20日)
・特定サービス産業動態統計調査/葬祭業(Funeral Services)
2024年の売上高、取扱件数、事業所数、従業者数の推移
・全国新設会館一覧、2024年5月~6月開業分(編集部調べ)
・きずなホールディングス、岡山・京都・宮崎に相次いで出店
・サンレー沖縄、名護市内2店舗目を開設
・名古屋・ティア、三重県鈴鹿市内2店舗目を開設
・三重・やなぎ、松坂市に3会館を開設
・全葬連、第49回通常総会を開催
・日本動物葬儀霊園協会、2024年度総会を開催
・東北大学名誉教授佐藤弘夫氏、日本人の死生観をテーマに新刊
・東京の墓地をめぐる近代史
・多様化する樹木葬の現状と今後
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