同社グループは主力のサ高住に加え、2018年にグループホーム大手のメディカル・ケア・サービス鰍ェグループ入りし一気に施設数を伸ばしたことは記憶に新しいが、過去1年で12棟を新設したサ高住がトップ奪取の原動力となった。サ高住は今年8月以降、月平均2棟ペースで新設するなど、上位企業のなかでも開発意欲は旺盛だ。
一方、前回調査でトップだったSOMPOケアは、前回調査からの上積みがなく1棟差ながら2番手に甘んじた。同社は15年のワタミの介護梶A16年の潟<bセージを取得後は、新規開発やM&Aを控えてきた。しかし、本号6ページでも報じているとおり、不動産デベロッパーによるまちづくり型開発への高齢者住宅分野での参画(新規開発)、さらにはサ高住など高齢者住宅19カ所を運営する東京建物シニアライフサポートの取得を発表(取得は今年12月を予定)するなど、今年以降、高齢者住宅事業の再拡大期と見据え着々と布石を打っている。
3位には、ニチイ学館(ニチイグループ)がランクイン。学研とは2棟差、SOMPOケアとは1棟差であった。同社は、今年に入って、TOB(公開買付け)を通じたMBO(経営陣による買収)により、現経営陣を支援する外資系投資運用会社(ベインキャピタル)の子会社が株式の大半を取得。東京証券取引所第一部への上場も今年中に廃止される予定と、大きな転換期の最中にある。ベインキャピタルでは、介護事業を含む成長セクターへの積極的な投資方針を示していることから、来年以降、新規開発、M&Aによる拠点拡大も予想される。