鈴木 当社が貴社に注目する理由の1つに、こうした膨大なデータを蓄積し保有されている点があります。
デベロッパーとして当社では現在高齢者施設分野で47棟、約3,600室を開発・保有し、12社の優良なオペレータとリレーションを構築しています(20年3月時点)。立地、規模など多様な土地条件とのマッチングを想定しオペレータ各社とのオールラウンドな関係づくりが重要と考え、取り組んでいます。
その当社がAIやIoTに関心を抱いたのは、介護事業者がもつ2つの大きな課題があったからです。
1つは「人手不足」。現場の人材不足のみならず、離職率も高く、採用コストも上昇するなど、事業者にとっては喫緊の経営課題になっています。2つめが「業務効率化」。依然として、介護記録、見守り、コミュニケーションなどの業務分野でアナログなシーンが多々ありますが、ICTプロダクトを導入することで人手不足解消や業務効率化を実現する場面を目にするなか、当社が立ち上げたのが「スマートシニアハウジング構想」です。