業界を取り巻く環境理解と、積極的な展開を図る介護事業者の取組みから、
シニアリビング市場の可能性を探る
［高齢者住宅・施設］の
ビジネスモデル再考と成長戦略研究
超高齢社会にあって最も確実な成長が期待される高齢者住宅施設。
どのような高齢者住宅が求められ、事業者は次なる成長戦略をどう描いていくべきか
・先行事業者が考える業界の将来予測と今後の事業戦略
・高齢者住宅事業への参入、事業拡大、収益性向上へのポイント
・投資対象としてみたシニアリビングマーケット最新動向
2025年には団塊世代がすべて後期高齢者となるなど、日本の高齢者住宅市場は拡大を続けています。
2012年からの「サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）」の開業ラッシュ以降、高齢者向け住宅・施設の市場規模は大きく拡大、さらに近年は「住宅型有料老人ホーム」の増加や、「シニア向け分譲マンション」「シニア向け賃貸住宅」の登場など、施設タイプが多様化しています。今後の市場拡大を見込んで、多くの事業者が介護サービスに注目していますが、介護事業は制度リスクをはじめ、人材不足・価格の二極化・地域格差など数多くの課題が山積しています。そのなかにあって高齢者住宅事業は、現状を把握したうえで、成長分野や持続可能なビジネスモデルを見極める必要があります。
本セミナーでは、高齢者住宅・施設事業の業界動向に精通した実務家と、介護業界で成長を続ける2社をお招きし、市場環境の整理や今後の事業性と展望、さらに将来に向けた高齢者住宅・施設のビジネスモデルのあり方について探ってまいります。
既存オペレーターの方々はもとより、今後の開発を検討されている不動産会社、医療法人、そして投資対象として興味をお持ちの不動産ファンドの皆様の参加をお勧めいたします。
セミナープログラム
13:00～17:00 ※途中休憩をとりながら進行いたします
13:00～13:50
１．高齢者住宅事業の現状と将来
── 業界トレンドと展望：新たな高齢者住宅の姿とは
●高齢者住宅市場の現状と課題
・業界環境（デモグラフィ、就業環境、インフレ影響等）
・市場規模と成長性、近時のトレンド
・デジタルトレンド
●高齢者住宅の新たなトレンド
・疾患特性を踏まえたケア（ホスピス住宅等集中ケア、遠隔ケア・Hospital at Homeの流れ）
・自立者向け住宅
●高齢者住宅の将来への示唆
［講師］松田 淳 KPMGヘルスケアジャパン㈱ 代表取締役 パートナー
14:00～14:50
２．介護・保育・障がい者支援を三位一体で積極的展開
「リビングプラットフォーム」の成長戦略と高齢者住宅事業の今後
●リビングプラットフォームの事業概要、介護事業の捉え方
・事業領域（介護、障がい者支援、保育）、事業展開の変遷と現在
・事業計画とその実現方法について
●持続可能な成長のための選択肢：高収益の事業モデルとM&A
●高収益の事業モデルとは何か
・医療強化型有料老人ホーム／高級版有料老人ホーム／障がい者用施設
●M＆Aによる成長
・20件を超えるM&Aの実績をどう行なってきたのか／M&Aの選定方針
●その他の対応：介護事業者として採るべき戦略
・次期介護報酬改定、物価高騰、人材不足・生産性向上（DX、情報システム構成）等への対応
［講師］金子 洋文 ㈱リビングプラットフォーム 代表取締役
15:00～15:50
３．高齢者住宅・施設472棟、総居室数28,000室以上を展開
業界トップ「SOMPOケア」の事業戦略
●SOMPOケアの事業概要、介護事業の捉え方
・事業領域（オペレーター事業、プラットフォーム事業、ウェルビーイング事業）、事業展開の変遷
・オペレーター事業の現在と今後の展開（高齢者住宅事業、在宅介護、通所介護）
・グループを挙げて取り組む「ウェルビーイング事業」
●SOMPOケア「未来の介護」の推進内容
・介護テックを活用した生産性向上の施策
・介護人材の供給拡大の取組み
・日本の介護の海外への展開
●介護業界のM&A動向とSOMPOグループの投資方針
●不動産投資対象としての高齢者住宅・施設の状況
・オペレーターおよび投資家の各観点からのメリット・デメリット
・国内外リートや不動産事業者等の個別のビジネスモデル
［講師］安藤 滋 SOMPOケア㈱ 取締役執行役員
16:00~17:00
４．質疑応答&ディスカッション
※事前アンケートでの質問募集のほか、会場での質疑の機会も設けます
| 開催日時 | 2025年5月30日（金） 13:00～17:00 |
|---|---|
| 会場 | 都市センターホテル |
| 参加費 | 57,200円（１名様／消費税および地方消費税を含む） |
講師プロフィール
松田 淳 （まつだ じゅん）
KPMGヘルスケアジャパン株式会社
代表取締役 パートナー
早稲田大学政治経済学部卒業。医療機関や介護事業者、シニアリビング事業者などを含むヘルスケア産業に関連する事業体の戦略立案、投資・ファイナンス、事業再編等に関するアドバイザリー、投資家・金融機関に対するヘルスケア関連の投融資に関するアドバイザリーに従事。同社参画以前は、日本長期信用銀行に6年間の米国駐在を含めて13年勤務。トレーディング、ストラクチャードファイナンス、コーポレートリストラクチャリング、M&Aなどの分野を担当。東京大学・高度医療経営人材育成プログラム・戦略分野講師、広島県立病院機構評価委員会委員、㈻北里研究所・北里大学・北里大学病院参与（戦略担当）。
金子 洋文 （かねこ ひろふみ）
株式会社リビングプラットフォーム
代表取締役
慶應義塾大学総合政策学部卒業。アンダーセンコンサルティング（現・アクセンチュア）を経て、ライフタイムパートナーズ㈱に入社。2001年からヘルスケア投資を行なう最古参投資家の一人として、同社の創業以来すべての投資案件を担当。11年、㈱リビングプラットフォームを創業し、介護、保育、障がい者支援事業を三位一体で展開。グループで介護施設93棟に加え、障がい者支援施設を37か所、認可保育所13か所を運営する。運営会社でありながら既に23回のM&Aを実施し成長を加速させている。
安藤 滋 （あんどう しげる）
SOMPOケア株式会社
取締役執行役員
1989年東京大学法学部卒業。日本長期信用銀行にて事業法人・金融法人向け営業や海外資産のリストラクチャリングに従事後、メリルリンチ日本証券およびシティグループにて10年間にわたり不動産・株式等のプリンシパル投資に携わる。2009年以降、ヘルスケア特化型米国系投資ファンド（AIPヘルスケアジャパン）にて、大和証券との第一号ヘルスケアREITの組成や高齢者施設の開発等を主導。18年SOMPOケア㈱にCFOとして入社、不動産部門や介護ソリューション事業の立ち上げを経て、現在、取締役執行役員としてM&A・海外事業やウェルビーイング事業を担当する。
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