CRE、PRE、不動産証券化等、これまでの不動産戦略に加えて、
従来の評価手法や基準・事業モデルを見直す「不動産トランスフォーメーション」の視点から、
日本の不動産資産における建物の価値や新たなプロジェクトの可能性を生み出す変革の方向性を学ぶ
建築費高騰・人手不足で新たな不動産開発の採算性が悪化するなか
不動産デベロッパーのビジネスモデルが変わる
『国土交通白書2023』によると、日本の不動産価値は2,956兆円とされていますが、これらに含まれる国や自治体、企業などが保有している建物の多くは償却済みとなっています。つまり建物の価値がゼロになっているということです。しかし、高度経済成長期やバブルの時代に投資された建物のほとんどは現在も立派に活躍しています。それは考え方や工夫次第では日本にはもっと多くの不動産があり、日本の不動産の価値は上がる可能性があることを意味しています。
本講座では、こうしたこれまでの不動産活用の状況や不動産戦略に、さらに実施可能なプロジェクト手法(空間の改革×経営の改革)を組み合わせて既存物件の価値や開発の成果を最大化させる「不動産トランスフォーメーション」の視点を通して、これから不動産戦略をさらに進化させるための視点や手法を学びます。
不動産DXを早くから手掛けられてきた板谷 敏正氏を講師に迎え、案件の課題を解決する仕組み、開発の自由度やアイデアの可能性を拡げる方法、資金を捻出する手法、効率を高めるシステムの活用など、すでに実現されている先進的な不動産トランスフォーメーションの事例をベースに、それらを実現するための戦略や方法、その効果についてレクチャーいただきます。
13:00~17:00 ※適時休憩をとりながら進行いたします
① 現在の不動産市場と不動産開発における課題
② 課題に立ち向かう「不動産トランスフォーメーション」
③ 現在可能な条件の最大活用を検討し、時代に合った新規開発
① 既存ストックの再評価と徹底利用(リノベーション)
・建築物の残存曲線でわかる、日本の建物ストックの実際上の平均寿命(データの分析・活用の視点)
・超築古物件(50年以上)の利活用(団地再生、公共施設の長寿命化)
・資産価値を評価し直して適正な投資を図る
② 税金を使わない、民間資源・活力の利活用
・コンセッションやPFIを背景とした経営主体の変換
・公共と民間のボーダレス化~コンセッション、PFI、事業譲渡等
③ ライフスタイルの多様化に対応したビジネスモデルの変更、不動産のサービス化
・サテライトオフィス、ワークスペースの面的拡張、無人店舗、無人管理
④ 空間の大胆な活用、容積率のなかでの取捨選択
・東京の容積の規制緩和→空中権を活用する不動産トランスフォーメーション
・減築(長寿命化)、ミニマム活用という選択肢
① 不動産開発に関わる事業主体が多様化している現状
② 地域やまちのポテンシャルを高める~箱貸しビジネスからコンテンツ産業へ
③ 新たな事業計画を示す、資金を調達する、計画を実現する
① 国内外の不動産テック業界の現状
・日米の不動産テック企業の分類
・不動産テックの最新潮流
② 不動産トランスフォーメーションを支える「不動産DX」とは?
③ 「不動産DX」の今後の方向性
開催日時 | 2025年5月20日(火) 13:00~17:00 |
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会場 | 都市センターホテル |
参加費 | 55,000円(1名様/消費税および地方消費税を含む) |
プロパティデータバンク株式会社 代表取締役会長
早稲田大学大学院創造理工学研究科 客員教授 博士(工学)
FRICS(英国王立チャータード・サベイヤーズ協会Fellow)
1989年清水建設㈱入社、エンジニアリング事業部門にて活躍後、2000年に社内起業家公募制度を活用しプロパティデータバンク㈱を設立、代表取締役に就任、現在に至る。不動産管理向けクラウドサービス「@property」を開発・リリース。創業当初よりDXとサブスクリプションモデルを徹底し、不動産の資産管理における業務効率化を推進。18年、東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)上場。社業のかたわら、企業不動産や不動産経営に関する研究を継続。2010年には早稲田大学より博士号を取得。学術・ビジネス両面から不動産経営を追求する。21年より㈱丹青社取締役、23年より早稲田大学大学院客員教授を兼任。
プロパティデータバンク株式会社
企画部長 兼 次世代戦略プロジェクトチーム
1997年東京大学経済学部卒業、メリルリンチ証券東京支店入社。以後、モルガン・スタンレー証券、シティグループ証券等、米系外資系証券会社にて機関投資家営業に従事。その後不動産会社にて不動産証券化事業に携わる。2022年11月プロパティデータバンク㈱入社。23年5月から企画部長。
経営企画、経営管理、M&A、IRなどを担当。宅地建物取引士。一般社団法人不動産証券化協会認定マスター。
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099