本セミナーは、近年のインバウンド景気で新たにホテル業界に参入したものの、経営に課題を抱えている企業や、ホテル事業をビジネスの柱として育てたいと考えている不動産事業者を対象に、ホテル事業におけるガバナンス・戦略・組織とアセットマネジメント(AM)の基礎知識を丁寧に解説し、成功に向けた実践的な知識とスキルを提供いたします。
講座は、業界の先行企業がどのようにして成功を収めたのかを、業界のリーダー企業の事例に基づいて解説。ガバナンス構造や運営戦略・開発戦略・不動産戦略について、実際のビジネスに応用可能な基礎知識を身につけることで、参加者自身が自社の経営改善に向けた具体的なアクションプランを描くことができるよう目指してまいります。ホテル事業者はもちろん、これから参入を目指す企業等のご参加をお待ちいたします。
1. エクセレント企業に学ぶホテルガバナンスの変遷
●ホテル業界におけるガバナンスの歴史と成功事例
●先進企業の取り組みとその成果
2. 自社の強みに基づく『所有』『運営』『開発』体制の最適化
●企業の特性に合った事業モデルの選定
●最適なガバナンス構造の構築
3. ホテルAM戦略のフレームワーク
●AMの役割と重要性
●戦略的なフレームワークの構築方法
4. 戦略を実務に落とし込むためのKPIと組織構造
●KPI設定の重要性
●組織の柔軟性と効率性を考慮した構造の設計
1. ホテル事業の利益構造
●総合型vs宿泊特化型ホテル…利益構造の違い
●主要KPIとしての売上総利益(GOP)
2. ホテル事業の売上構造
●売上高を向上させるKPI管理
●ホテル事業vs不動産賃貸業…プライシングの違い
●売上高UPの戦略
3. ホテル事業のコスト構造
●ホテル運営における変動費と固定費
●有人運営vs無人運営…損益分岐点の違い
●コスト削減と最適化のポイント
4. リース方式(賃貸借契約)vs MC方式(業務委託契約)
●各方式の利点と欠点
●ビジネスモデルに適した契約形態の選択
5. KPIを活用したバリューアップ施策
●KPIを基にした実践的施策の立案
●成果のモニタリング方法
1. ホテル開発におけるAMの役割
●ハード(建設)とソフト(運営)との統合
●建設部門と運営部門との調整
2. 事業計画、予算管理、プロジェクト管理
●事業計画・予算管理と投資利益率(ROI)
●プロジェクトマネジャーとしてのAM
●プロジェクトマネジメントの実例解説
1. ホテル所有SPCの意義
●法人売却(不動産M&A)の活用メリット
●合同会社(GK)社員権スキームの活用法
2. 自社所有ホテルの資金調達方法
●自己資金
●エクイティ調達(株式/社員権の発行)
●デット調達(少人数私募債/少額公募債の発行)
●ファンド調達(不動産特定共同事業法の活用)
3. キャピタルゲインを高めるホテルの販売手法
●ホテル一棟売り/法人売却
●ホテル区分所有権の販売
●ホテル会員権の販売
4. 総括…ホテル事業を成功させるホテルAMのポイントまとめ
●成功するための実践的なポイントの総括
●参加者との質疑応答セッション
開催日時 | 2025年2月27日(木) 13:30~17:00 |
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会場 | 都市センターホテル |
参加費 | 55,000円(1名様/消費税および地方消費税を含む) |
不特法アドバイザー 兼 ホテル経営コンサルタント
早稲田大学政治経済学部卒業。公益財団法人消費者教育支援センター研究員を経て、日本橋くるみ行政書士事務所を開業。宿泊事業および不動産・金融事業に精通し、これらの分野における新規事業の構築コンサルティングを提供。国土交通省設置の『不動産特定共同事業(FTK)の多様な活用手法検討会総括会』委員、一般社団法人不動産特定共同事業事業者協議会アドバイザーも務める。
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099