環境(E)だけでなく社会(S)を重視したポジティブ・インパクト投資へ。
市場リターン以上を達成しつつ、社会に貢献できる不動産開発・投資とは?
<大好評セミナーをアップデート>
機関投資家等から強く求められる「ESG(環境・社会・ガバナンス)投資」。
不動産分野でいかに取り組むのか、投資に見合うリターンは得られるのか?
不動産業界に特化して、ESG投資の戦略支援、開示支援などを行なう
堀江隆一氏(CSRデザイン環境投資顧問)が体系立てて解説!
環境などへの配慮は無駄なコストで、投資のリターンが下がってしまうとの古い考え方から大転換し、「中長期的にはむしろリターンをしっかりと上げられる」としてESG投資が注目されています。特に、ESGのなかでも喫緊の課題である「気候変動」「脱炭素」というE(環境)のテーマからすれば、CO2排出量が多大な不動産セクターが果たすべき役割は大きく、また「ウェルビーイング(人の健康・快適性)」の視点での建物づくりも重要です。これら気候・健康以外に、少子高齢化や地域活性化、自然災害への対応、多様な働き方・暮らし方といった社会的課題の解決に資するものとして、国交省では昨年3月に「『社会的インパクト不動産』の実践ガイダンス」を公表して、E(環境)だけでなくS(社会)も重視した不動産ESG投資への実践が一層求められています。
はたして不動産開発・投資に携わる事業者は、どのように社会的インパクト不動産に取り組み、その効果を測定して評価していけばよいのでしょうか?
本セミナーでは、不動産業界に特化したESG投資の戦略支援・開示支援などに豊富な実績をもつ、業界の第一人者である堀江隆一氏(CSRデザイン環境投資顧問)を講師にお迎えし、不動産ESG投資の概要から取組み手法、投資事例、そして社会的インパクト不動産の実践手法も視野に入れ、体系立てて解説していただきます。
13:30~17:00 ※適宜休憩を挟みます
● ESG(環境・社会・ガバナンス)投資が、なぜ近年注目されるのか?
● PRI(責任投資原則)の普及
● ESG投資とSDGsの関係
● ESG投資が進む要因と情報開示
● 建築物・不動産の環境等認証・評価制度
CASBEE/DBJグリーンビルディング認証/LEED/BELS/WELL
● グリーンビルディングの代表的な事例
● 不動産ESG投資の基本的な考え方
リスク・リターンの2軸から「社会的インパクト」という第3軸を意識した投資へ
● 不動産ESG投資の手法
① 選別(スクリーニング)
ポジティブ・スクリーニングとネガティブ・スクリーニング/グリーンビル開発ファンド/環境性能の賃料への反映/
日本におけるグリーンプレミアム/グリーンプレミアムとブラウンディスカウント/座礁資産
② 関与(エンゲージメント)
<省エネ改修投資>
省エネ改修投資ファンド/改修による環境パフォーマンスの向上/既存ビルの回収によるZEB化
<グリーンリース>
テナントビルにおける「動機の不一致」問題/設備改修/運用改善/国によるグリーンリース・ガイド
③ 統合(インテグレーション)
GRESB(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)/ESG評価とグリーンビル認証/
GPIFの運用期間へのGRESB活用依頼/リアルエステイト評価参加者(日本)/
リアルエステイトの評価項目と総合スコア分布/GRESB活用例
● 気候変動がESGの最重要課題
激甚化する自然災害/建築物起源のCO2排出は全体の約40%/グラスゴー気候合意/座礁資産と財務リスク
● 気候変動への対応①:脱炭素(ネットゼロ)
TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)とは/国交省「不動産分野のTCFD対応ガイダンス」/
TCFDからIFRS、ISSBへ/「気候変動リスクと機会」/物理リスクとレジリエンス/
海外におけるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)、脱炭素に向けた政策・取組み/
脱炭素化による移行リスクを定量化/国内企業のZEB、再エネへの取組み/テナント企業にできる取組み/
シナリオ分析/CRREM/移行計画
● エンボディド・カーボン
ホールライフ・カーボン、オペレーショナル・カーボンとエンボディド・カーボン(EC)/
ECの測定・削減の取組み/EC削減に関する規制動向
● 気候変動への対応②:適応とレジリエンス(防災・減災)
物理リスクを定量化する取組み(海外、日本)/水害への対策事例/レジリエンスを体現する開発・運用
● 生物多様性
生物多様性は気候変動と一体の問題/EUタクソノミーの基準/ TNFD/生物多様性の事例/
国交省による都市緑地の新しい認証制度/生物多様性を体現する開発・運用
● サーキュラーエコノミー
廃棄物を出さない循環型社会(サーキュラーエコノミー)/サーキュラーエコノミーの基準/
認証取得事例(建物、建築素材)/開発におけるサーキュラーエコノミーの視点
● 健康とウェルビーイング
室内環境と生産性の関係/健康的な建物への需要の高まり/開発・投資する際に重要視するESGの項目/
健康・ウェルビーイング認証(WELL、CASBEE-WO)/認証取得事例/ウェルネスオフィスのプレミアム/
経済性分析
● 社会的インパクト不動産の基本的考え方
● 「UNEP FI(国連環境計画・金融イニシアティブ)」のポジティブ・インパクト不動産投資フレームワーク
● 不動産分野の社会的課題
● 社会的インパクトの設定・評価・開示
● ロジックモデル例
● 社会的インパクト不動産の実践事例
開催日時 | 2024年11月26日(火) 13:30~17:00 |
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会場 | 東京ガーデンパレス |
参加費 | 57,200円(1名様/消費税および地方消費税を含む) |
CSRデザイン環境投資顧問㈱
代表取締役社長
1964年東京都生まれ。87年東京大学法学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校経営大学院修士 (MBA)。日本興業銀行、メリルリンチ証券、ドイツ証券に計22年間勤務。ドイツ証券ではマネージング・ディレクターとして排出権取引、再生可能エネルギーファンドなどを含むストラクチャード・ファイナンス業務を統括。2010年に環境不動産(グリーンビルディング)に関する投資助言を主業とするCSRデザイン環境投資顧問㈱を共同で設立、不動産投資・運用におけるESG組込みに関する助言業務や、サステナビリティに係る国内外の制度・投資家動向についての調査研究業務を行なう。国土交通省や国連環境計画・金融イニシアティブなど国内外の不動産ESGに係る委員会の座長、委員を歴任。国交省が公表した「『社会的インパクト不動産』の実践ガイダンス」を検討する「不動産分野の社会的課題に対応するESG投資促進検討会」の委員も務めるなど、業界第一人者として活躍中。
・インパクト不動産の実践手法など、とてもわかりやすかった (設計事務所)
・内容が盛りだくさんで面白く、とても有意義な時間であった (不動産開発)
・不動産ESG投資の概要から具体例まで、大変参考になった (ハウスメーカー)
・環境に配慮しないとネガティブな資産になるとの指摘が印象的だった (不動産開発)
・体系的にわかりやすく整理された内容で、関心が一層高まった (不動産管理)
・サステナビリティについて体系的に学べた (ホテルオペレーター)
・ポジティブ・インパクト不動産投資の実践手法が勉強になった (不動産業)
・社会的インパクト不動産のKPIに強く興味をもった (金融機関)
・不動産ESGの知識がなかったが、体系的な説明でよく理解できた (SC開発)
・脱炭素の取組みをしなければリスクを内包することになると実感した (不動産投資)
・具体的事例が豊富で、かつ情報量もとても多くて満足した (不動産管理)
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
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