本講座は、ホテルAM業務の基本を確認しながら、実務知識・応用に至るスキルをアップさせ、“信頼されるホテルAM”になるための実務を包括的に学んでまいります。AM業務の技術を磨き上げ、成果を出す専門知識を解説していきます。 講座は(一社)日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会(HAMA Japan)が企画協力し、HAMA Japanプレジデントの池尾健氏、理事の内藤武士氏を中心に、協会メンバーであるホテルアセットマネジャーがゲスト登壇し、実践実務に即したAM業務を解説してまいります。
セミナープログラム
第1部 「ホテルの業務理解と実践知識」
6月19日(月)13:00〜17:00
ホテルアセットマネジメントの役割・業務内容を理解し、
投資家要求に応える資産価値の最大化を実践していくための基礎を学ぶ
T. ホテルアセットマネジメントとは
1. ホテルアセットマネジャーの役割の全景
(1)資産取得
実行可能性の確認、市場調査/デューデリジェンス(AM該当部分)/
オペレーター・ブランド選定、MC、FCの交渉/JV関連業務のアシスト/
ホテルAMとしての金融機関との関連業務のアシスト
(2)保有期間における資産価値向上モニタリング
年度予算/月次報告、月次での予実管理
(3)設備投資マネジメント
(4)付加価値を生むためテナントスペースの最良化
(5)遊休スペースの利活用
(6)全面的なコンバージョン
(7)保険の適切な運用
(8)資産売却
2. 不動産オペレーション、ファイナンスの知見・技能の重要性
3. オーナープロファイル(分類と特徴)
4. オーナー・オペレーター間の体制構築
5. 賃貸借契約締結におけるコンフリクトの解消
U. ホテルアセットマネジメントサイクル
1. 投資家・オーナーの目的
2. 資産取得
3. 価値創造機会の把握、運用パフォーマンスのモニタリング
4. 資産売却
5. アセットマネジメント計画の策定
(1)データ収集
(2)物件概要
(3)市場概要
(4)新規供給の概要
(5)パフォーマンス概要
(6)Capex分析
(7)アセットマネジメントプランの作成
施設概要/エグゼクティブサマリー/SWOT分析/アクションプラン/出口戦略/
主要データサマリー/まとめ
V. 参加者・講師による情報交流会 ─ゲストスピーカー・AM実務者を招いて
第2部 「アクイジション業務の流れとオペレーター評価の実践知識」
7月4日(火)13:00〜17:00
AM業務で重要な投資家要求を満たすためのホテル取得・投資の判断基準と
そのプロセスを、既存ホテル、新規開発ホテルの目線で学ぶ
T. 既存ホテルにおけるアクイジション
1. ソーシング
2. デューデリジェンス
(1)不動産デューデリジェンス
(2)ビジネスデューデリジェンス
客室部門/料飲部門/宴会・婚礼部門/管理部門
3. アンダーライティング
(1)宿泊部門
(2)料飲部門
(3)宴会部門
(4)管理部門
(5)Capex・FFE更新積立金
(6)ディスポジション
4. エグゼキューション・クロージング
(1)運営の承継
旅館業免許/温泉権/ブランド/運営関連の各種契約/既存の予約/顧客データ/従業員
5. ファイナンス
6. ディスポジション
U. 新規開発におけるアクイジション
1. 案件選定
(1)ソーシング
(2)デューデリジェンス
敷地固有のリスク/開発リスク/運用(事業性)リスク
2. 案件組成
(1)関係者協議
売主/オペレーター候補/ゼネコン、PJM候補/投資家、レンダー候補
(2)ストラクチャリング
SPCスキームの選定/トランチング/出口戦略/ドキュメンテーション、クロージング
3. 開発段階
(1)ホテル基本構想の明確化
(2)意思決定のスキーム、プロセス
(3)建築まわり
(4)オペレーターとの協議・調整
(5)開発におけるファイナンス
ローンコンセプト/ローン条件/オペレーター関連、オペレーション情報の開示範囲
(6)近隣や案件関係者外への対応
メディア対応、情報管理/近隣施設やホテルとの連携/周辺交通機関との協議
V. オペレーター選定と評価
1. オペレーター・ブランド選定
2. オペレーターの評価視点
3. 運営委託契約の基本条項・留意点
W. 参加者・講師による情報交流会 ─ゲストスピーカー・AM実務者を招いて
第3部 「リスク評価の目線、運営指標のモニタリング実践知識、資産価値向上の指標」
7月18日(火)13:00〜17:00
投資対象ホテルの資産価値向上を図るためのリスク・運営課題を導くための
データ分析、追加投資判断のための基礎知識を学ぶ
T. ホテルAMとしてホテル投資の目線・評価をどうみていくか
U. 資産価値向上
1. 運営予算の策定と期中管理
(1)予算交渉・承認
(2)期中管理(レポーティング)
2. 運営指標とパフォーマンス分析
(1)営業部門に関する指標、ベンチマーク
客室部門/料飲部門/宴会部門/婚礼部門/その他
(2)非配賦部門に関する指標、ベンチマーク
一般管理部門/セールス・マーケティング部門/修繕・施設管理部門/水道光熱費/その他
(3)GOPに含まれない費用、その他
V. 資本的支出の判断と実践
1. 期中Capex
(1)資産区分、維持管理区分、更新区分
(2)工事の分類
(3)維持管理体制
(4)発注プロセス
(5)資産管理、動産管理
(6)長期修繕計画
2. リノベーション
(1)検討プロセス
(2)投資判断の指標
3. 実践事例にみる資産価値向上の手法
W. オーナー・投資家へのレポーティングの内容
● AMレポーティングの内容
● 投資家の要求に応える報告業務の重要性
X. ホテルAMとして知っておくべき法務・リスク管理・コンプライアンス
● ホテルAM特有の注意事項
● 金商法(一任と助言、二種業、忠実義務)
● ホテルAM業務のコンプライアンス
● トラブルを防ぐための注意事項
Y. 参加者・講師による情報交流会 ─ゲストスピーカー・AM実務者を招いて
開催日時 |
【第1部】
ホテルの業務理解と実践知識
開催日:2023年6月19日(月)13:00〜17:00
【第2部】
アクイジション業務の流れとオペレーター評価の実践知識
開催日:2023年7月4日(火)13:00〜17:00
【第3部】
リスク評価の目線、運営指標のモニタリング実践知識、資産価値向上の指標
開催日:2023年7月18日(火)13:00〜17:00
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会場 |
都市センターホテル
東京都千代田区平河町2-4-1 TEL. 03-3265-8211
※詳しい会場案内図は参加証にてお知らせいたします。 |
参加費 |
● いずれか1日のみ参加:
55,000円(1名様、消費税及び地方消費税含む)
● 2日間参加または、1日1社2名以上参加:
1日につき 48,400円(1名様、消費税及び地方消費税含む)
● 3日間(第1、2、3部とも)参加 全日参加:
132,000円(1名様につき、消費税及び地方消費税含む)
※コーヒー代を含む。 |
(一社)日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会(HAMA Japan)
2008年の世界的な経済と不動産業の低迷がホテル投資に大きな影響を与え、アセットマネジメント業務の高度化という時代背景に応え、日本においても米国以外では初の公認組織として「日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会(HAMA Japan)」が設立した。
協会加盟はプロフェッショナルなアセットマネージャー個人に限定し、業務のベストプラクティス、トレンド、および経験についての情報交換を促進するためのプラットフォームの役割を担う。ホテルマネジメント、不動産、金融など従来の業界を超えたパートナーシップも強化しながら、国内ホテルの収益向上の担い手や、次世代の育成にも力を入れている。
2023年3月刊行
「資産価値向上のためのホテルアセットマネジメント実務資料集」(綜合ユニコム刊)の企画監修・執筆を行なった。
(一社)日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会
メイン講師プロフィール
内容に関するお問合せ
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099