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低価格で初心者層に訴求するマシンピラティススタジオを総合型スポーツクラブ内に開業

NAS PILATES ON THE GO

事例レポート

総合型スポーツクラブ内の
空きスペースを活用し収益化

 NAS PILATES ON THE GO大崎(以下、大崎店)はJR東日本・東京臨海高速鉄道「大崎」駅より徒歩約2分、ダイワロイネットホテル大崎に設けられた「スポーツクラブNAS大崎」内に出店。面積は5坪程度でレッスン定員は5人。一方、NAS PILATES ON THEGOリバーシティ21(以下、月島店)は東京メトロ・都営地下鉄の「月島」駅より徒歩約8分の「フィットネス&スパNASリバーシティ21」内に出店し、面積は15坪程度でレッスン定員は6人[図表5]。大崎店はスポーツクラブのフロントを入ってすぐの休憩スペースとして使われていた空間を、月島店はもともと女子更衣室内にあった使用頻度の高くないストレッチエリアにそれぞれ出店。スポーツクラブの空きスペースを巧みに活用した。そのため、更衣室・シャワーなどは新規に設置する必要がなく、インストラクターのワンオペでも何か起きたときにはクラブのフロントが応援に入ることができる。
 マシン(リフォーマー)はNASPILATES新御徒町と同じく国内メーカーのものを選定した。より安価な外国製もあったが、グループレッスンでの稼動を支える耐久性・信頼性、バージョンアップへの対応力、メンテナンス・相談体制などを勘案して決めた。インストラクター向けにマシンについての研修も行なっており、レッスンごと/週ごと/月ごとのチェックリストも作成、安心・安全をさらに高める工夫も。

 内装については、投資金額を抑えた、シンプルでありつつもお洒落なものとした。「ONTHEGO」へのリニューアルにあたっては、大崎店では壁紙の貼替えなどを行なったが、月島店では間接照明を調光できるLEDに替えるなどにとどめ、床面と壁面は従前の状態のまま使用している。広告宣伝については、低コストでかつ集客効率の高いSNS広告とリスティング広告に絞って実施。会員募集はオープン前から好調で、大崎店はすでに定員に達し、月島店も空きはごくわずかだ。好調の一番の理由としてやはり「低価格・短時間」に負うところが大きいという。 
 年齢層ではメインターゲットは30〜40歳代だが、スポーツクラブ内出店ということもあり、実際は70歳代までと幅広い。NASPILATES新御徒町とも比較しても年齢層はやや高め。児玉氏は「会員の年齢層の違いはエリアによる差と、スポーツクラブ内か単独かの差」だと分析する。
 オープン前はピラティスをはじめた結果としてスポーツクラブの退会率が増加するとの懸念もあったそうだが、そうしたケースはなかったそうで、「『ONTHEGO』は、クラブの会費収入を上げるという意味では極めて優秀なコンテンツです」(児玉氏)と評価する。
<他の施設事例は本誌にて>

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