【特集】
進化する観光農園・フルーツパーク
フルーツをはじめとする農作物の生産現場を活用し、“ 狩り” を体験できる観光農園は、かねてよりレジャーの定番施設として根強い人気を得て来た。近年は農業6次産業化の機運やインバウンドの国産フルーツ人気も相まって、自社施設の集客装置や付加価値アップ策として新規参入する民間企業も見られる。さらにコロナ禍以降はアウトドアや健康志向の高まりもあり、“ 選ばれるレジャー” としての地位を固めつつある。その一方、特に収益性の高いイチゴ狩り施設などは、エリアによってはレッドオーシャンの様相も呈してきている。こうしたなかで差別化策として、SNS を意識した “ 映える” 空間や、体験価値を増すストーリー設定・演出、カフェ・レストランの併設や新たなメニュー開発による食の充実などで魅力付けを図り、集客力を強化する動きが顕在化している。本特集では、旧来型の業態を超え、進化しはじめた観光農園・フルーツパークについて、イチゴ狩り施設を中心に注目事例の取材を通し、その潮流を探る。
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[OVERVIEW]
国内主要ファーム系施設の最新トレンド
三浦直子[文殊リサーチワークス]
[VISUAL REPORT]
<リゾート立地>
グリナリウム淡路島
「映え」「事業効率」を凌駕する
徹底した「いちご愛」生産と集客の2本柱で成長を持続
<都市立地型>
横浜ストロベリーパーク
電力会社ならではの強みを活かし
都市立地でのイチゴ狩りが通年で楽しめる場に
[CASESTUDY]
はままつフルーツパーク時之栖
指定管理者として11年目を迎え、
静岡県西部の拠点としてさらなる飛躍を目指す
STRAWBERRY PORT ICHIGONOMI
JALグループが取り組む複合型観光農園
グループのアセットを活かし、日本の農産物発信のハブへ
京成バラ園
老舗バラ園が新たな客層獲得に向け取り組む
エンタメ型イチゴ狩り
成田ファームランド
堆肥づくりから発展した大型農業テーマパーク
生産者の思いやストーリーを乗せた商品づくりで
ファンづくりに挑戦中
小川農園
専業農家が手掛ける観光農園
希少なトロピカルフルーツで目的客に訴求
ひなたいちご園
従来型農業の枠組みを超えた
ベンチャーならではの発想で旋風
ナゴパイナップルパーク
継続的な投資で開業から30年を経てもなお
魅力増す観光テーマパーク
又吉コーヒー園
沖縄県産コーヒー豆の収穫体験ができる
観光学習農園
[ANOTHER VIEW]
「農」テーマ集客施設の現在と今後の可能性
――望月洋佑[日本経済大学 経営学部 准教授]に聞く
[TOPICS]
グランベリー大地
官民連携事業「アグリサイエンスバレー常総」の中核を担う観光農園として開業
道の駅 まえばし赤城
前橋の新たな玄関口として
「日本一市民に愛される道の駅」をコンセプトに開設
北海道ボールパークFビレッジ/エスコンフィールドHOKKAIDO
泊・癒・商・食・住・農など「まち」の機能が揃う
球場を核とした大型集客施設が誕生
<INTERVIEW>
前沢 賢氏
[北海道日本ハムファイターズ/ファイターズ スポーツ
&エンターテイメント 取締役 事業統轄本部長]
デジタル全盛時代に圧倒的「リアル体験」を
提供エンタメに振り切った非野球事業の成長がカギに
加藤嘉朗氏
[日本エスコン 執行役員 開発事業本部
北海道支店支店長兼 首都圏開発3部 部長]
「ともに成長」の理念に共感し新球場の命名権を取得
Fビレッジのみならず地域の価値向上にも貢献する
hacomono
フロントもバックオフィスもオンラインで完結
オールインワン基幹システムへと進化する「hacomono」
大阪IRの区域整備計画が認定
2029年秋~冬の開業目指す
――大阪IR
一等地のロケーション活かした「絶景体験」を提供価値とする
ブランディング新戦略を発表
――プリンスホテル
“ 持続可能な観光” “ 消費額拡大”“ 地方誘客促進” を柱に
新たな「観光立国推進基本計画」策定
2023年春休みシーズン「テーマパーク価格調査」
(株)帝国データバンク 情報統括部
ホテルサービス喜怒哀楽(108)
ホテルとPR・広報活動
瀧澤信秋
たんちてるの観光地再生奮闘記(135)
侍ジャパンのWBC優勝に思う
たんちてる
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