――貴社の事業拡大のプロセスをお聞かせいただけますか。
白井 マーケティング業からスタートし、2007年にビジネスホテルにセラピストを派遣する仕組み(インルームスパ®)でホテルのウエルネス&ビューティ業界に新規参入しました。数年間は契約数が100施設どまりでしたが、11年に東日本大震災の影響でホテルの稼動が低下したとき、客単価を上げたいというニーズから、契約が500施設にまで増加しました。その後年間約200施設ずつふえ、現在は約1500施設となりました。いまは営業活動なしでも実績とクチコミから毎月20施設程度ふえ続けています。
15年ころ、飲食店の人手不足が顕著になりました。ホテルスパ業界はさほどではありませんでしたが、私たちは「人手不足の時代が来る」と予測し、フラッグシップとなる店舗の展開を決めました。店舗事業はインルームスパより利益率は低くなりますが、「ラグジュアリーな空間」「働く人が誇りをもてる職場」としての店舗がないと人は集まらないのです。