本誌の独自調査に基づく、2019年度の全国主要レジャー・集客施設における年間入場者数ランキングは、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が顕在化する結果となった(本誌32〜41頁)。
[調査結果概要はこちら]
新型コロナウイルスによる臨時休園では、19年度集計のうち20年2~3月実績が影響を受けているとみられるが、感染収束の兆しがみえないなかで、20年度はさらに悪化することが懸念される。
同ランキングは、全国の主要有料施設を対象とする「2019年度 集客実態調査」に基づいて集計した(綜合ユニコム20年10月末発刊予定の『レジャーランド&レクパーク総覧2021』のデータを引用)。
対象5業種(テーマパーク、遊園地、動物園、水族館、ミュージアム)について、主要有料施設の年間入場者数トップ10をみると全体では9.5%減と、18年度(2.4%増)、17年度(3.6%増)の活況から一転、減少をみた。
業種別の増減率は、動物園12.4%減(前年度2.7%増)、テーマパーク10.5%減(同6.3%増)が二桁減に陥ったほか、水族館9.9%減(同2.7%減)、ミュージアム6.1%減(同4.1%減)、遊園地5.0%減(同5.6%増)と、5業種すべてが減少した
[図表1]。
過去5年間(15〜19年度)のCAGR(平均成長率)は、5業種トップ10全体で▲1.1% となり、業種別ではミュージアム(1.0%)、遊園地(0.6%)はプラス成を維持したが、前年度プラスだったテーマパーク、動物園、水族館はマイナスに転じた(比較可能な施設に限る。
[図表2])。