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――大の葬祭/ペット納骨堂 虹のむこう[大分県臼杵市]

ブルーオーシャンでの展開が
本業の件数回復のトリガーに

「ペット納骨堂 虹のむこう」の内部

大分県南部に位置する豊後大野市を本拠に葬祭事業等を展開する㈱大の葬祭(社長川野将裕氏)。同市をはじめ、近接する大分市、臼杵市、佐伯市に計9か所の葬祭会館を展開している。直近では、今年1月に大分市内4会館目となる「家族葬邸宅大分滝尾」をオープンした(詳細は本誌6ページ参照)。
同社がペット葬事業に着手したのは、2018年4月のこと。これをフックに、翌19年7月、臼杵市に位置する「大の葬祭 うすき会館」(以下、うすき会館)の敷地内に「ペット納骨堂 虹のむこう」(以下、虹のむこう)を開設した。

スタッフたっての希望で
ペット葬事業に参入

それまでヒトの葬儀施行に向き合ってきた同社がペット関連ビジネスへと目を向ける契機となったのは、葬祭事業部に所属するスタッフがもっていた、家族同然であるペットに対してもヒトと同じような手厚い葬送サービスができないか、それを自社で提供できないかという想いだ。これを社内で提唱するうちに賛同する声があがり、18年、本格的な事業参入に結びついた。
ペット火葬事業の開始にあたっては、豊後大野市内で移動火葬車を有する専門事業者と業務提携。現在は展開する各会館で火葬を受け付け、施行はそのうちの3会館で行なっている。なお、18年度以降のペット火葬件数は毎年概ね100件を超えており、一定のニーズがうかがえる。
ペット納骨堂 虹のむこうは、うすき会館の地下1階、ピロティ式駐車場の一角にあった倉庫を改修して開設されたもの。開設地にうすき会館を選んだ理由としては、臼杵市周辺には大分市と比較して競合となるペット葬事業者が非常に少ないこと。さらに、うすき会館でのヒトの葬儀の施行件数が落ち込んでいたことがあげられる。
納骨堂は棚式で全64基。基本利用期間は3年間で、期間終了後は1年ごとの更新か、同じくうすき会館の敷地内にある合祀墓での永代供養となる。いずれも年に一度、宗教者による供養祭が行なわれている。24年1月現在ではすでに半数以上となる34基を販売、購入から3年が経過して更新した事例も複数あるという。ペット火葬および納骨堂利用の料金体系は図表のとおりだ。

図表 火葬・納骨堂の料金体系(価格はすべて税込み)
図表 火葬・納骨堂の料金体系(価格はすべて税込み)

(開業後の動向、本業への影響などの詳細は本誌で)

ペット納骨堂 虹のむこうの概要

所在地  大分県臼杵市二王座743
開業   2019年7月
主要設備 納骨堂64基、合祀墓
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