――(一財)冠婚葬祭文化振興財団[東京都港区]/情報サイト「sikisaisai」
冠婚葬祭の文化振興を掲げる冠婚葬祭文化振興財団が、このほど冠婚葬祭情報サイト「sikisaisai」を立ち上げた。その意図・背景、およびコンテンツの考え方、今後の展開などをレポートする。
去る3月28日、冠婚葬祭情報サイト「sikisaisai」が公開された。運営するのは、一般財団法人冠婚葬祭文化振興財団(理事長金森茂明氏、㈱レクスト代表取締役CEO)である。
財団は2016年に発足し、「社会貢献基金事業」、「資格制度事業」(グリーフケア資格制度、ブライダルプロデューサー資格制度、終活コーディネーター資格制度)、「産学連携事業」(國學院大學、上智大学、大正大学の公開講座)、「冠婚祭総合研究所事業」などを軸に活動している。
「sikisaisai」は、冠婚葬祭等に関心をもち実施する生活者を開拓し育て、将来的には冠婚葬祭等を中心とした儀式が実施され、次世代に継承されることを目指してつくりあげたものである。
今日、冠婚葬祭に関する情報はネット上の各種Webサイトで検索・収集することはできるが、その正確性・信頼性という意味においては心許ないというのが実情だろう。
そうした状況下において、「sikisaisai」は、冠婚葬祭を含め年中・季節行事など儀式の重要性を広く生活者に啓発していくためのサイトとして立ち上げた。
メインターゲットは、「sikisaisai」へのアクセスが最も期待される、7歳までの子どもをもつ25~45歳くらいの働く女性。彼女たちは、子どものお祝いや季節・年中行事に関心が高いだけでなく、自分の子ども(次世代)への継承も期待できるからである。
そのため、サイトは見やすい・わかりやすい・伝わりやすいを第一に設計。サイドバーの上位に「結婚」「こどものお祝い・年中行事」「葬儀・法要」を置き、以下、「ファッション」「レシピ」「レジャー・イベント」「冠婚葬祭マメ知識」などと続く記事ページとなっている。
記事ページは、興味をもって読みたいと思われるテーマで記事・情報を毎月更新し、生活者との接点をつくる場として機能する。また、記事ページとともに「sikisaisai」を特徴づける「冠婚葬祭おしえてnet」も同サイトの大きな柱だ。お祝いごと(結婚など)、お悔やみごと(葬儀など)、用語集、Q&Aなどから構成され、冠婚葬祭等の知識を得るための辞典的なマニュアルページとなっている。
インターネット上の情報サイトは、その内容がきちんと保証されていることが命だ。「sikisaisai」は、専門家が内容をチェックしたお墨付きの情報を提供することで、無類の正確性と信頼性を担保する。そのうえで、今後は冠婚葬祭等の地域的特性にも言及し、さらに充実した質の高いコンテンツを目指すとしている。