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――同一敷地内に建替え、全面刷新で競争力を強化

セレモ市川本八幡ホール[千葉県市川市]

セレモ市川本八幡ホール
セレモ市川本八幡ホール

        道路側のピロティは駐車場として利用する

 千葉県を拠点に東京、茨城の1都2県で冠婚葬祭事業を展開する互助会(株)セレモ(本社千葉県船橋市、社長林勇樹氏)は、2022年11月13日、1996年6月に開業した「セレモ市川本八幡ホール」を同一敷地内での建替えによりリニューアルオープンした。

建替え前のセレモ市川本八幡ホール

建替え前のセレモ市川本八幡ホール

 JR総武本線・都営地下鉄新宿線本八幡駅から徒歩12分、京葉道路京葉市川ICより車で約3分の県道283号線沿いに立地する。
 敷地面積2,498.34㎡、建築面積873.74㎡、鉄骨造地上3階建てで延床面積1,745.72㎡の規模。駐車場は50台を収容する。
 1階は遺体安置室(6体)、湯灌室、お別れルームなどで構成。2階には式場(60席)、会食室(32席)、法要室(2分割可)、遺族控室(20畳+9畳+7.5畳)、導師控室(6.5畳)などを、3階には式場(80席)、会食室(36席)、遺族控室(20畳+9畳+7.5畳)、導師控室(7畳)などをそれぞれ配置した。なお、2、3階の各式場は会葬者数に応じて隣接する会食室との一体利用が可能である。

 今回の建替えは、開業後20年以上が経過するなかで変化した葬送事情への対応と、競合激化する周辺エリアでの新設会館という優位性をアピールすべく、旧館の全面刷新を図ったもの。工期中も旧館での葬儀施行を希望する利用者が多かったことから、段階的なスクラップ&ビルドとし、工事は20年9月以降14か月に及んだが、完全クローズ期間は1年未満におさえた。

3階式場「天空」

3階式場「天空」(リニューアル後)

3階式場「天空」(リニューアル前)

3階式場「天空」(リニューアル前)

 クローズ中は近接する「セレモ行徳駅ホール」(市川市、07年開業)や「セレモ西船橋駅ホール」(船橋市、12年開業)で対応したことで、失注ロスは最低限にとどめている。

 新館は、旧館と同様に地上3階建ての構造とし、「広い空間」を確保したことが最大の特徴。ロビーやエントランスなどのパブリックスペースに余裕をもたせ、2、3階の一部の壁をガラス張りにしたことで、建物全体にゆとりや開放感を感じさせるつくりとした。また、2、3階の遺族控室はそれぞれ30畳超の広さで、床暖房も完備するなど、館内に長時間滞在する遺族にとっての居心地のよさを追求した。
 11月13日に行なわれたオープニングイベントでは、周辺住民や既存会員をはじめおよそ1,000人が訪れ、地域における同社への高い認知度と新館オープンへの関心の強さがうかがわれた。旧館時代の利用者も多く来場しており、新館として生まれ変わり、今日のニーズに沿うものとなった葬送空間が早くも好評を得ているという。
 今後は年間360件の施行を目標に掲げ、同市でのさらなるシェアアップに注力していく構えだ。

施設概要

名称/セレモ市川本八幡ホール
所在地/千葉県市川市東大和田1-24-20
連絡先/047-378-4444
建替えオープン/2022年11月13日
事業主体/(株)セレモ
敷地面積/2,498.34㎡
建物構造/鉄骨造地上3階建て
建築面積/873.74㎡
延床面積/1,745.72㎡
施設構成/1階:遺体安置室(6体)、湯灌室、事務所など
     2階: 式場(60席)、会食室(32席)、法要室(2分割可)、遺族控室(20畳+9畳+7.5畳)、導師控室(6.5畳)など
     3階: 式場(80席)、会食室(36席)、遺族控室(20畳+9畳+7.5畳)、導師控室(7畳)など
駐車場/50台

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