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建築資材の高騰・人手不足など、建物を開発する上で課題が山積するなか、
発注者(デベロッパー)と受注者(建設会社)の間で起こりうるトラブルにいかに対処すべきか
「スライド条項」をはじめ、不動産開発におけるリスクマネジメントの考え方・法務知識を学ぶ!
昨今、不動産・建設業界では、建築資材・エネルギー価格の高騰をはじめ、「働き方改革関連法」の猶予期間終了に伴う人手不足・人件費高騰が大きな問題となっています。特に、竣工まで数年かかり、企画時に開発費の見通しが立てづらい大型の開発案件では、工事請負契約締結時から現在までに資材価格・人件費が数倍になっている場合もあります。その際、施工側からの代金増額請求などの紛争が起こるケースも見受けられます。このような状況下でも不動産事業者として円滑な不動産開発・流通を実現するためには、どのようなリスクマネジメントが必要となるでしょうか。
本セミナーでは、不動産・建物開発における発注者・受注者間で起こりうるトラブルを回避・対処するために、最新の業界動向から、契約書の特約条項設定の考え方、紛争時の対応について判例を基に解説いたします。また、今後ますます需要高まるリノベーション、コンバージョンを行なう上で検討すべき事項(用途変更・建築確認の有無等)についても、あわせて学んでまいります。
開催終了
13:00~17:00 ※途中休憩を挟みながら進行してまいります。
●建築資材高騰とその影響
●「事業変更の原理」の法理
●「公共工事標準請負契約約款」の解説
●「民間連合協定工事請負契約約款」の解説
●建設業法改正の動き
――労務費の基準の定め、資材価格高騰の場合の代金変更方法の明記
●契約締結時に施工側から想定される提案
●施工側からの提案に対する発注者の対応
●発注者として注意すべきポイント
●合意書面の例にみる特約条項・スライド条項の考え方とポイント
●参考裁判例の解説
●2024年問題(「働き方改革関連法」)の概要
●人手不足により開発計画・発注者側への影響
――工期遅延、開発事業費の増額、違約金の可能性 など
●建設業法改正の動き
――工期ダンピングの禁止
●想定されるトラブルと類似判例にみる対応策
●発注者として事前に注意すべきポイント
●特約条項設定の考え方とポイント
●参考裁判例の解説
●リノベーション・コンバージョンにおける建築法規上の論点
●建築確認の無い建物、違法建築、検査済証の無い建物の適法化
●用途変更・増築における検討事項
●耐震診断・耐震改修の必要性の有無
●事項発生時の工作物責任の可能性
●アスベスト対応と責任
●特定防火対象物と消防法対応
開催日時 | 2024年8月21日(水) 13:00~17:00 |
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会場 | 都市センターホテル |
参加費 | 55,000円(1名様/消費税および地方消費税を含む) |
TMI総合法律事務所
弁護士 / 一級建築士
1989年東京大学法学部卒業。同年に建設省(現・国土交通省)に法律職として入省。94年に東京大学工学部建築学科を卒業し、96年に同大学院を修了。同年㈱磯崎アトリエ、97年一級建築士事務所富田裕建築設計事務所を設立、設計・監理に従事する。
2008年に弁護士登録(第二東京弁護士会)、神楽坂キーストーン法律事務所での勤務を経て、12年にTMI総合法律事務所に入所。20年に同事務所パートナーに就任。13年、15年、17年に日本不動産学会論説賞を受賞。14年、17年には都市住宅学会論説賞を受賞。
国土交通省における行政経験、一級建築士としての経験を活かし、建築基準法、都市計画法に係る紛争や建築設計、請負契約に係る紛争を数多く扱う。
主な著書として、『日本一わかりやすい建築トラブル予防・解決マニュアル』(エクスナレッジ)、『建設・不動産会社の法務』(中央経済社)、『弁護士・法務担当者のための不動産・建設取引の法律実務』(第一法規)等がある。
綜合ユニコム株式会社 企画事業部
TEL.03-3563-0099