[特集]領域拡大する生前サポート
東日本大震災のあった2011年、経済産業省が「超高齢社会下では、新たな視点として、事前準備期(高齢期・終末期)から死別に向けたシームレス(継ぎ目のない)なアプローチが必要である」と、いわゆる横断的な「エンディングサービス」の必要性を提唱した。
あれから12年、人口減少と高齢・おひとりさま化が目に見えて進んだ日本社会では、生前・事前(プレ)、死後・事後(アフター)のいずれの領域においても、単なる事前相談や法事・法要の提案など従来型とは異なる今日型のサポートが登場している。このことは、需要側である生活者へのワンストップなサービス提供と選択肢の広がりを、また、供給側である葬祭事業者にとっては、持続的な顧客獲得に結びつくとともに企業イメージの向上につながることを意味している。
そこで、今月号では専門家の寄稿とともに、大手事業者の新たな動き、各事業者が展開する生前・死後の今日的サポートの諸活動をみていく。
[総論]
生前から死後までの「今日型サービス」を提供し
地域貢献と企業イメージの向上へ
[コラム]埼玉県入間市の埋火葬手続きDX化
[寄稿]
「エンディング期」における包括的サポートの構築と現状
井上治代氏 エンディングデザイン研究所代表 認定NPO法人エンディングセンター理事長
[Discourse]
小早川 仁氏 学研ファミーユ代表取締役会長
播島 聡氏 燦ホールディングス代表取締役社長
[ケーススタディ]
ファイング[岡山市北区]
――「すべての人を支えたい」
8年前から地域包括支援にシフトチェンジ
花葬[川崎市中原区]
――設立5年で年間約500件を実現
地域・社会貢献活動からはじまるワンストップサービス
ケアサービス[東京都大田区]
――生前から死後まで
介護・葬祭事業者と連携しシームレスに提供
特定非営利活動法人りすシステム[東京都千代田区]
――死後から生前へサポートする生前契約
30年間で累計約6,900人が利用
沖本善昭氏 めもりあるグループホールディングス 代表取締役
エテルノ小野原[大阪府茨木市]/阪急メディアックス
――新規エリア出店と既存会館との
相互補完果たすブランド5号店
医療法人天馬会 竹馬浩会長 お別れの会[倉敷アイビースクエアエメラルドホール]
――一代で専門病院を築いた名医
生前に用意した「お別れの言葉」で辞去
《展開企業》
アルファクラブ/アルファクラブ東北
――40年来の実績とブランド力で
トップシェアを維持
こころネットグループ/たまのや
――互助会・葬祭・石材事業等を展開
郡山のトップ追走する企業グループ
Vol.17 宮崎県葬祭事業協同組合
ライフエンディングテクノロジーズ[東京都港区]
マイクロウェーブ[東京都渋谷区]
全国市区町村別の会館充足度指標(本誌算出)
Part9「九州・沖縄」編
訃報・お別れ会情報(2022年11月21日~12月20日)
埼玉・アルファクラブ武蔵野
初の仏壇・仏具展示会を開催
福岡・ラック、築20年の会館をリニューアル
イメージを一新した「西日本典礼 志免ホール」
▶きずなHDグループ、12月に5店舗出店、累計120店舗に
▶青森・弘前公益社、弘前市内7か所目の会館オープン
▶アルファクラブ東北、2式場を設けた葬祭会館開設
▶埼玉・アルファクラブ武蔵野、小川町初の会館オープン
▶葬儀社紹介サービス「安心葬儀」、葬儀に関する調査
▶愛知・Swell、香典辞退に関する調査
■持論・葬論 公益と私益のはざまで(4)
■目からウロコの補助金等活用術(4)
■切り絵で見るお葬式のイマ・ムカシ(4)
■学び直し講座 葬儀がもつグリーフケアの役割(5)
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