シニアビジネスマーケット特別シンポジウム2017

■プログラム

第Ⅰ講座

〈特別講演〉［超高齢社会と規制改革］

9：30～10：30

超高齢社会・日本の成長戦略とユーザー目線のサービス提供への期待
介護保険サービスの規制改革で「保険内外サービスの柔軟な組合せ」の時代へ
○規制改革は国の成長戦略の一丁目一番地
○混合介護から「保険内外サービスの柔軟な組合せ」へ
○世界に先駆ける超高齢社会・日本の成長戦略とユーザー目線のサービス提供

林いづみ
規制改革推進会議医療・介護ワーキンググループ座長
桜坂法律事務所パートナー弁護士

はやし・いづみ●国内外の企業法務や知的財産に関する相談、契約交渉、紛争解決を数多く手がける。検察庁検事を経て1987年弁護士登録。規制改革会議・同推進会議委員（医療・介護ワーキンググループ座長）や知的財産戦略本部員など、政府会議メンバーも務めつつ、中央大学法科大学院などで教鞭も執るなど、多方面で活躍。知財・国際ビジネスに関するシンポジウム等のモデレーターや講演、論文の出版が多数あり。

第Ⅱ講座

［新たなシニアマーケット開拓手法］

10：35～11：35

シニアを理解する新たな切り口。
市場攻略のための次世代シニアマーケティング
マスマーケットで捉えられないシニア市場。その攻略のカギを明かす！
○「価値観」を基準としたシニアマーケティングで市場を明確に捉える
○多様なシニアを６タイプに分類。
　各セグメントに対する訴求のポイントを解説
○アクティブシニアはもう古い。
　新発見セグメント「モラトリアムおじさん」に商機あり

對馬友美子
(株)ビデオリサーチひと研究所主席研究員

つしま・ゆみこ●調査会社でリサーチ業務全般、外資系広告会社でマーケティング研究やツール開発、クライアントのコミュニケーション戦略プランニングを中心に従事し、2013年(株)ビデオリサーチ入社。生活者研究、主にシニア層の動向や意識の把握と有効なアプローチの探索に携わる。17年、これまでの研究成果を集約した著書『新シニア市場攻略のカギはモラトリアムおじさんだ！』を発刊。近年はF2層（35～49歳女性）の研究にも着手。

第Ⅲ講座

［「木造」による施設開発］

後援：カナダ林産業審議会（COFI）

11：40～12：20

高齢者施設における耐火木造建築の優位性
10年間の実績を通して
○わが国における耐火木造建築の歴史と特徴
○高齢者施設の開発における耐火木造のメリットとは
○過去10年間に手掛けた事例紹介

吉高久人
(株)吉高綜合設計代表取締役

よしたか・ひさと●1957年大分県大分市生まれ。デベロッパー勤務を経て、96年(株)吉高綜合設計を設立し、2010年東京事務所設立。大規模耐火木造建築（ツーバイフォー工法）を専門とし、主に医療・福祉施設の設計・監理を全国で行なっている。

第Ⅳ講座

［［シニアビジネスの海外展開の可能性とシニアケア業界の再編］

13：00～14：00

シルバー・ヘルスケア業界の海外展開の可能性
アジア地域での日系ヘルスケア業界振り返りと今後の成功ポイント
○シルバー・ヘルスケア産業を取り巻く環境は目まぐるしく変化
○AI、IoTというテクノロジーによる異業種連携
○シニアビジネスのアジア進出の成功要件とは

田中克幸
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社
ライフサイエンスヘルスケアヴァイスプレジデント

たなか・かつゆき●大手外資系損害保険会社、コンサルティング会社を経て、1999年からネット企業にてインターネットビジネスに従事。実業からネットまでの幅広いビジネスコンサルティングを行なう。2008年、中堅介護事業会社にて国内外の介護施設開発に従事。在職期間中約7年間は中国、台湾、タイ等のASEAN諸国での介護施設展開／介護人材育成等を推進。15年から中国北京市に駐在し、現地政府／企業と交流協議に従事。中国企業への健康サービス事業化のコンサルティング提供等を行なう。17年に現職の執務を開始し、M&A支援、事業化支援、海外進出支援等の活動を行なっている。厚生労働省事業「平成26年度、平成27年度介護サービス事業者等の海外進出の促進に関する調査研究事業」の委員を歴任。

シニアマーケット新規参入の手立てとリスク管理
上場企業の新規参入でシニア業界が再編へ。今こそM&Aのチャンスだ！
○シニアビジネスは介護だけではない。リタイアメント後の市場を狙う
○アクティブシニアからアシストシニアまでのシームレスなビジネス展開を
○プロダクトアウトの介護ビジネスからマーケットインのシニアビジネスへ

細見真司
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社
ライフサイエンスヘルスケアアドバイザー

ほそみ・しんじ●医療法人、社会福祉法人にてマネジメントを務め、コンサルティング会社にて介護ベンチャーの立上げ、医療法人・介護事業者向けの事業再編等の支援を行なう。2006年新生銀行に入行し、日本の銀行として初の有料老人ホームの不動産流動化を行ない、10年にヘルスケアファイナンス部を創設し、J-REITでのヘルスケアリート立上げに参画。14年より現職の執務を開始し、国土交通省の「ヘルスケアリートガイドライン検討委員会」事務局受託、ヘルスケアアセットの証券化アドバイザリー、ヘルスケアセクターの新規事業化支援、Ｍ＆Ａ支援、アジア進出支援、事業再編等の活動を行なう。公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会認定登録医業経営コンサルタント。

第Ⅴ講座

［資金調達と経営体質強化］

14：05～15：05

ヘルスケア向け官民ファンドの活用で企業成長を図る
REVIC（地域経済活性化支援機構）によるシニア系企業への投資実績と経営支援
○REVIC（地域経済活性化支援機構）の役割と目的
○シニア・ヘルスケア分野に特化したファンド組成の狙い
○投資するシニア系企業選定のポイントと投資実績、ならびに経営支援の効果

森井由之
(株)地域経済活性化支援機構ヘルスケアチームマネージング・ディレクター
REVICキャピタル(株) 取締役

もりい・よしゆき●1997年東洋信託銀行入社、三菱商事事業会社を経てヘルスケアマネジメントパートナーズ社にて執行役員として200億円のヘルスケアファンドを創設し、投資責任者を務める。2013年より現職。医療・介護・福祉関連事業を含むヘルスケア産業へのエクイティ投資・事業再生／事業再編・プリンシパル投資・不動産流動化などヘルスケア金融事業に16年間にわたり従事。現職では14年に業界初となるヘルスケア関連企業群への100億円官民ファンドを創設し、多数の投資先へ取締役として経営全般の支援を実施。当機構における地域ヘルスケア産業支援ファンドはリードインベスター、かつハンズオン型官民ファンドであり、事業・産業創出を図ることを目的とする。

第Ⅵ講座

〈リレー講演＆パネルディスカッション〉［シニアマーケット参入の企業戦略］

15：15～17：00

異業種大手のシニアビジネス参入。成功のポイントは何か
新規参入の狙いと本業との相乗効果。苦労した点と新たな気づき

［ソニーグループ］
ソニー・ライフケアグループが描く介護事業のネクストステージ

出井学
ソニー・ライフケア(株) 代表取締役社長

いでい・まなぶ●1986年、ソニー(株)入社。入社後は、エレクトロニクス部門でハンディカムなどの商品企画やマーケティングなどに従事。2001年に経営企画部門で金融事業を担当する部署に移り、04 年、ソニーフィナンシャルホールディングス(株)（SFH）設立に参画、07年に東証一部上場を果たす。11年、SFH執行役員。現在、14年4月に設立されたSFHの介護事業を統括する持株会社ソニー・ライフケア(株)の代表取締役社長、ライフケアデザイン(株)代表取締役社長。

［東急不動産］
都内最大「世田谷中町プロジェクト」が目指す世代循環型のまちづくり

小室明義
東急不動産(株) 執行役員ウェルネス事業ユニットヘルスケア事業本部本部長

こむろ・あきよし●1987年名古屋工業大学工学部建築学科卒業。同年４月東急不動産(株)入社後、同社および東京急行電鉄(株)（出向）にてビル開発、再開発事業・リゾート開発・運営に携わる。その後社内ベンチャーで企業の福利厚生サービスをアウトソーシングする事業を企画・立上げ、2000年10月(株)イーウェルを設立し取締役に就任。06年６月常務取締役に就任。10年より東急不動産(株)へ戻り、事業創造本部マーケティング戦略部統括部長、ウェルネス事業ユニットウェルネス事業本部副本部長を経て16年４月より現職。

［住友林業グループ］
木造の家づくりのノウハウ活かし高齢者施設の展開を加速

福元均
住友林業の介護 (株)フィルケア取締役副社長

ふくもと・ひとし●成城大学経済学部卒業。事務機器メーカー、外食産業、都市再開発事業を経験した後、医療法人、社会福祉法人に勤務。その後、コンサルタントとして複数の法人・企業で新規の特養・老健施設、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスなどの開発ならびに運営に携わる。民間企業で介護事業の立ち上げを手がけ、施設居室数ランキングでトップ10に入るまでに成長させる。2016年4月より住友林業グループ(株)フィルケアに在籍。東京都福祉サービス第三者評価機関評価者。

［ALSOK］
警備と介護の連携・協調で高齢者に安全・安心なサービスを展開

伊藤貢
綜合警備保障(株) 介護事業部長

いとう・みつぐ●戦略事業部長として介護会社等のＭ＆Ａ案件に携わったのち、2016年4月、綜合警備保障株式会社介護事業部設立と同時に介護事業部長に就任。

【コーディネーター】
細見真司
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社ライフサイエンスヘルスケアアドバイザー

※主催者及び講師等の諸般の事情により、講師の変更や講座を中止させていただく場合がございます。
　その際には、シンポジウムお申込み時にご記入いただいた連絡先へ、事務局からご連絡させていただきます。