■バックナンバー
■媒体概要
|
月刊シニアビジネスマーケット 2017年11月号
|
定価:本体3,400円+税 |
[特集]
アジア市場のグランドデザイン
相互発展に向けたアプローチ
日本がかつて直面した急速な高齢化の波が、いまアジア諸国にも迫る。こうした国々の介護市場や制度はいまだ未成熟であり、わが国がこの十数年で培った、ハード・ソフトのノウハウや人的リソースを活用・導入しようという動きが顕在化しつつある。
日本でも国内高齢者人口は2040年をピークに縮小トレンドに転じることから、新たなビジネスチャンスのフィールドとなるアジア市場への期待感が高まっており、内閣官房を中心に、介護ビジネスやサービスのノウハウ、製品・技術を輸出産業化しようとする「アジア健康構想協議会/連絡会」が今年2月に設立され、医療・介護オペレーターから設備機器メーカー、商社まで多くの法人が参画している。
国が描くアジア健康構想は、ノウハウや技術を「輸出」する一方、アジア諸国より人材を受入れ「日本式介護」を習得した後、将来的に母国の介護施設で活躍してもらうというように、外国人介護人材を日本から母国へと還流させることも意図している。これにより、不足する国内介護人材の補完にもつなげたい考えだ。つまり、アジア介護市場は一方的な「輸出」産業とみられがちだが、その実「輸入」産業でもあるのだ。
とはいえ、その初期段階にある現状は「輸出超過」産業であることは論をまたないところ。いち早くアジア進出を遂げた介護オペレーターは、制度や文化・慣習の違いに戸惑いながら軌道修正を重ねつつ、各国の事情に合わせた「日本式介護」の確立にチャレンジしている。
本特集では、アジア健康構想の全体像を整理したうえで、アジア諸国の高齢化の現状やビジネスチャンスのありか、そして中国を中心にいち早くアジア市場の掘り起こしに挑む先進企業の取組みをレポート。「超高齢社会の先達」として、アジア高齢化市場でともに発展するための日本の役割を探っていく。
[解説]
■新たな健康長寿社会づくり目指す
「アジア健康構想」とは
編集部
[アジアの高齢化とビジネスチャンス]
■アジアの高齢化の現状と
輸出が期待される有望ビジネス領域
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー 細見真司
[巨大市場・中国の高齢化事情]
■マーケティングとローカライズが肝要
認知症ケアとリハビリ分野に日本企業の勝機
日中福祉プランニング 王 青
[先行企業の取組み]
■リエイ
日本式介護のコアを残しながら
エリアごとの現地化で成功を積み重ねる
■ロングライフホールディング
2010年に中・韓・インドネシアに進出
介護と医療が複合した「シニアビレッジ構想」にも参画
■メディカル・ケア・サービス
ミドルクラスへのターゲット見直しで
常時ウエイティングの出る人気ホームを中国・南通市で運営
■エフビー介護サービス
中国・大連に小規模多機能型施設を9月にオープン
長野からアジア全方位への進出を視野に入れる
■ブリッジ/木犀会
社福のグループ会社がソウルに進出して5年
訪問介護からデイサービスへ業容拡大
[特集関連レポート]
■文化、習慣、法制度を熟知のうえ
その国ならではの介護が根付くサポートを
ランダルコーポレーション
■日本語教育と医療・看護人材の養成実績を糧に
中国での介護人材の育成と安定供給に乗り出す
京進
[今月の話題]
■セコムグループ、16施設めのホーム
地域の拠点として高齢者の自立を支援
――近隣の医療機関、大学などとも連携を強める「アライブ代々木大山町」
■「木のもつ自然治癒力」を
効果的に活かしたリハビリ病棟が竣工
――木造2階建てによる千里リハビリテーション病院アネックス棟
[マーケティングデータ]
■市区町村別[高齢者施設&住宅]需給MAP
73.川崎市多摩区
74.川崎市宮前区
[CLOSE UP]
■ガーデンテラス赤羽
機能性と意匠性を兼ね備えた
「施設」らしさを感じさせないサ高住
[シニアビジネスマーケット特別シンポジウム/ダイジェスト]
■デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー
田中克幸氏/細見真司氏
■吉高綜合設計 代表取締役 吉高久人氏
[連載対談]町亞聖がその素顔に迫る
■リーダーたちの肖像 (23)
ゲスト マザアス 代表取締役社長 吉田 肇氏
[連載]
■新・介護保険ビジネス
制度対応のコツとこれからの経営スタイル(27)
小濱介護経営事務所 代表 小濱道博
■介護施設のリスクマネジメント
「続」こうすれば成功する事故防止の秘訣
事例から学ぶ原因分析と再発防止策(42)
安全な介護 山田 滋
■経営が元気になるクスリ(40)
ケアビジネスパートナーズ 原田 匡
■コタッキーが行く!(3)
まだまだ伸びる!注目の介護事業所探訪
アグリマス 代表取締役 小瀧 歩
[DATA FILE]
■都道府県別有料老人ホーム総施設数ランキング
■主要有料老人ホーム事業者総施設数・居室数ランキング
■都道府県別・サ高住総件数・総戸数
■都道府県別[介護保険3施設]受給者数一覧
[News Navi]
◎JR東日本、介護付きホーム含む複合開発「コトニアガーデン新川崎」
◎北海道恵庭市に仕事付きホーム「シニアハウス黄金」
◎長谷工シニアHD、
「ライフハウス新所沢」「ライフハウス鶴舞公園」12月開設
◎JR九州シニアライフサポート、住宅型ホーム「SJR六本松」
◎ノアコンツェル、天然温泉付きホーム「ノアガーデン エル・グレイス」
◎社会福祉法人あかね、
サ高住「ハイグレード高齢者向けマンション『ヴィラ櫟 別邸 玻瑠』」
◎都市生活コミュニティセンター、
小規模多機能併設サ高住「パンセ武庫之荘」
◎クローバーコミュニケーションズ、
学校形式の認知症特化型デイ「シルバーカレッジ流山校」
◎埼玉県春日部市、市内14の社福と災害時の福祉避難所の設置運営協定
◎神奈川県大和市、全国初の認知症徘徊高齢者の個人賠償責任保険
◎ソラスト、松山市のベストケアを買収
◎阪急阪神HD、
リハビリ特化型事業を新会社「いきいきライフ阪急阪神」に移管
◎センコーグループHD、山梨のブルーアースと大阪のビーナスをM&A
◎ヒューマンライフケア、VRを活用した介護スタッフ研修スタート
◎日本ケアフィット共育機構、民間資格「シニアフードアドバイザー」創設
◎名古屋技研工業、社内デイサービスを本社工場隣接地に開設
◎リビング・オブ・ザ・イヤー2017、
大賞は広島の「ありがとう グループホーム」に
[Monthly Watch]
◎有料老人ホーム、施設増でも入居率は83.5%に上昇
「平成28年 社会福祉施設等調査の結果」 |
|