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月刊シニアビジネスマーケット 2015年7月号 |
定価：本体3,400円＋税 |
| ［特集］ 「木」と暮らす ――快適性×事業性で優位性高まる木造建築 木造の大規模耐火建築による高齢者施設・住宅が拡大している。「木」のもつメリットは、本誌でもいち早く着目し、特集を通じて明らかにしてきた。たとえば地球環境への優しさ、入居者の居住快適性、スタッフの労働環境の向上など、その魅力は多々指摘されるところだ。 しかし、ここ最近は、事業経営面での注目度が高まっている。1つは建築コストの優位性だ。数年来の建築費の高騰は、2020年の東京オリンピックを控えた都市部での建設ラッシュも相まって収まる気配をみせない。そうしたなか、木造のもつ建築コストがあらためて脚光を浴びているのだ。実際、当初鉄筋コンクリート（RC）造での建設を企図しながら、コスト上昇の煽りを受け、木造への切り替えを図るケースも少なくない。 さらに、技術的な革新も進み、地上3階建て、4階建てなど複層階の物件が生まれてきた。これにより、敷地的な制約がある場合でも、一定の居室数を確保でき、事業採算性を高めることが可能になった点も、木造が選ばれる1つの理由となっている。 もとより、耐火認定の取得により、都市部など開発立地を選ばなくなったことや、減価償却期間の短さによる節税効果なども含め、事業面でのメリットは認知されてきたところだが、前述したような要因も加わり、木造建築の開発を後押しする機運が高まっているのである。 また、工法面でも在来工法、ツーバイフォー工法に加え、丸太組構法など、選択肢が拡大しつつあることも見逃せない。 本特集では、こうした木造による高齢者施設・住宅をめぐる最新動向を明らかにするとともに、注目すべき事例をビジュアル中心のページ構成で紹介する。 ［Visual Report］ ■医療法人が開設した 国交省の先導事業にも採択された住宅型有料老人ホーム スパビレッジ・ホリカワ／医療法人社団 堀川会 ■国内初 木造ツーバイフォー工法による 地上4階建ての住宅型有料老人ホーム あっとほーむ鎌倉山／医療法人光陽会 鎌倉ヒロ病院 ■ウェルネスバレー構想のなか 地域資源との連携目指す介護付有料老人ホーム メディカルホーム フラワーサーチ大府／株式会社オリジン ■建築費急騰で木造へ転換 RC仕様の図面を忠実に再現した名古屋市内初の木造耐火特養 八事の杜／社会福祉法人 常仁会 ［インタビュー］ ■費用負担軽減の観点から期待高まる木造建築 1人当たり建築コストを一般の住宅並みに 日比野浩之氏 社会福祉法人 元気寿会 小牧事業部 部長／ ユニットケア・地域生活研究所 代表 ［団体レポート］ ■木造耐火認定の先駆けとなった ツーバイフォー工法、40年めの舵取り 一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会 ■さらなる木造建築の優位性を訴求すべく 調査・研究・講習会を実施 一般社団法人 日本木造住宅産業協会 ［企業研究］ ■ログハウスを中心に約1万5,000棟の施工実績 次世代の介護・福祉施設づくりにもチャレンジ 株式会社アールシーコア BESS事業本部 Ω戦略室 ■伊藤忠建材グループの総合力活かし事業領域の拡大図る 中大規模木造建築物のあらゆる作業工程をサポート シーアイウッド株式会社／伊藤忠建材株式会社 ［プロジェクト研究］ ■国内最大級の耐火木造施設を9月に開設 まちづくりや地域コミュニティの核としての役割目指す 高齢者介護施設「菜の花の丘」／医療法人社団 青虎会 ［CLOSE UP］ ■メディカルホーム セントラル南馬込 医療法人が経営する老健退所者の受け皿も担う 重度対応型サ高住 ［今月の話題］ ■報酬引下げに伴う体制整備など先行投資かさみ、増収減益が顕著 ――介護主要各社の2015年3月期通期連結決算が発表 ■学研ココファンHDら4法人が私募ファンド「ココファンド」を組成 ――ヘルスケアREIT立上げも視野に資産規模100億円を目指す ［マーケティングデータ］ ■市区町村別［高齢者施設＆住宅］需給MAP 17. 東京都新宿区 18. 東京都目黒区 ［コラム］ ■若手男子マネジャー必読！ 女性スタッフのモチベーションを上げる 現場づくりのツボ（6） 高津 智 ［連載］ ■経営が元気になるクスリ （12） ケアビジネスパートナーズ 原田 匡 ■＜リレー連載＞福祉はまちづくり（10） 生活環境を整える取組みから考える明日のシニアビジネス 阪神共同福祉会 小規模多機能型居宅介護 園田苑 看護師 山本 恵 ■新・介護保険ビジネス 制度対応のコツとこれからの経営スタイル（2） 小濱介護経営事務所 小濱道博 ■発見！［NEW］シニアBiz （11） ――保険外に潜むビジネスチャンスをつかめ 高齢者専用アットホームカフェ ハゼラン ［DATA FILE］ ■都道府県別有料老人ホーム総施設数ランキング ■主要有料老人ホーム事業者総施設数・居室数ランキング ■都道府県別・サ高住総件数・総戸数、特定施設登録件数 ■都道府県別［介護保険3施設］受給者数一覧 ［News Navi］ ◎社会福祉法人あかね 阪神・尼崎駅前に高級サ高住 ◎小田急電鉄、新百合ヶ丘（16年）と藤沢（17年）にサ高住 ◎医療法人はなまる会、東京都町田市に特定サ高住 ◎地域交流を促進する特養が静岡市駿河区に5月開設 ◎アミューズメント企業・プローバ、広島の2大学と介護予防の共同研究契約 ◎アシックスが機能訓練デイの2号施設を芦屋に開設。首都圏での展開も ◎フィットネス企業のエイム、リハビリ＆フィットネス業態の2号店 ◎ALSOK、売上高1兆円目指し「中期経営計画2017」を発表 ◎イオン、日本郵政グループの「高齢者向け生活サービス」を共同検討 ◎クラブツーリズム、生活サポートサービスを6月開始 ◎ヒューマンらいふ、高齢者人材派遣事業に参入 ◎阪急阪神HD、アクティブシニア向けシニアライフサポート事業 ◎コミュニティネット、音楽プログラムを特徴とする小規模多機能事業所 ◎プロから主婦、学生、シニアが講師を務める介護施設向けレク代行サービス ◎ロングライフHD、会員制リゾート事業に参入、4カ所のロケーション開発 ◎医療費抑制に向け、10年後に全国の病床数1割削減 ◎厚労省推計、在宅介護利用者は10年後、40％増の491万人に ［Monthly Watch］ ◎慶大医学部／厚生労働科学研究の共同グループ 認知症の社会的費用、年間約14.5兆円と推計 |