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月刊シニアビジネスマーケット 2014年2月号 |
定価:本体3,400円+税 |
[特集]
再考「シニア分譲マンション」
──最新開発事情と可能性
高齢者の住まいといえば、「有料老人ホーム」が長くその代表的存在であったが、圧倒的多数の高齢者は元気な「アクティブシニア」である。とりわけ、今後団塊世代が本格的なリタイアを迎えるなか、介護サービスが前提となる有料老人ホームへの住み替えは時期尚早との考えが根強い。
そこで注目されているのが「シニア分譲マンション」の存在。かつてのリゾート型に端を発し、その後、関西エリアなどで数を増やしてきた類型であるが、昨今は関東エリアでの開発も徐々に散見されるようになってきた。購買層にとっては、生活の自由度の高さに加え、「所有権」による資産的価値も魅力の1つといえる。
供給サイドにとっても、縮小へと向かうファミリー市場の次の市場としてシニア層を視野に置くことは不可避ともなりつつある。単独での事業化のみならず、面的な住宅開発において、シニア向けの住まいを備えることで多世代居住による交流を促進するなど、多彩な住まいの選択肢を提供できるという新しい役割を担っていくことも期待される。
しかしながら、大手のマンションデベロッパーが開発に積極的ではないのも事実。そこには一般マンションにはない管理の煩雑さや、医療・介護サービスの提供体制づくり、二次流通市場の整備、認知の低さによる販売の長期化など、シニア分譲マンション固有の課題も横たわる。
本特集では、シニア分譲マンションの最新開発事情を整理するとともに、首都圏でシニア分譲マンション開発に挑むデベロッパーや、関東、関西、九州エリアにおける注目事例をレポート。アクティブシニアの住み替えを喚起する開発・運営のあり方などを探っていく。
[マーケットの概況]
■8割の元気高齢者がターゲット、多様な事業形態で
見直される「シニア分譲」という選択肢
編集部
[デベロッパーに聞く]
■茨城・つくばみらい市にシニア分譲マンションを開発中
ファミリー需要の縮小見越し、空白マーケットに挑む
フージャースコーポレーション
■循環型まちづくりの1機能として
シニア分譲マンション開発に挑む
コスモスイニシア
■マンションと有料老人ホームとの複合開発で
「シニアの新しい住まい」を提案
オリックス不動産
[注目事例]
■毎日の食事、温泉、楽しさの追求+
継続的なサービス提供が完売の条件
ダイヤモンドライフ森の里/ダイヤモンド地所
■丸紅ほか4社共同事業によるシニア分譲マンション
立地環境活かし、関東エリアからの移住も促進
セントアージュ奈良/丸紅、大阪ガス都市開発、総合地所、
エヌ・ティ・ティ都市開発
■圧倒的スケールとハード・ソフトの充実で
500戸をわずか2年で完売
ザ・レジデンス芦屋スイート/シティインデックスホスピタリティ
■年齢制限廃し「家族で住める」魅力を訴求
介護事業者とのマッチングが事業成立の鍵
モントーレ ラコルタ ユニバ通り/西武ハウス
■高齢者・障害者・子育てで国交省モデル事業に
自立向けの高品質な住居をどう活かす
ヴィラコモン南山手/池田設計
[CLOSE UP]
■アップルウッド西大寺(岡山市東区)
重篤患者の受け皿として医療機能に特化した
キャピタルメディカによる初のサ高住
[今月の話題]
■神奈川県住宅供給公社の団地活性化モデル事業「コンチェラート相武台」
――サ高住+高齢者・子育て支援の複合施設、
ココチケアと共同運営でオープン
■類型の枠を超えて事業者らが選ぶ「優れた高齢者施設・住宅」とは
――高経協が「リビング・イブ・ザ・イヤー」の開催を発表
[連載]
■シニアマーケットへの挑戦(9)
ソニーフィナンシャルホールディングス
■高齢者施設・病院等の不動産評価(6)
不動産鑑定士からみたヘルスケアアセット
■介護事業のリスクマネジメント
こうすれば成功する事故防止の秘訣
ハリキリ施設長の事故防止奮戦記(12)
■建設費のコストパフォーマンスを考える(4)
高齢者施設・住宅の建設費最適化ノウハウ
[DATA FILE]
■都道府県別有料老人ホーム総施設数ランキング
■主要有料老人ホーム事業者総施設数・居室数ランキング
■都道府県別・サ高住総件数・総戸数、特定施設登録件数
■都道府県別[介護保険3施設]受給者数一覧
[News Navi]
◎「茶話本舗」の日本介護福祉G、サ高住事業に参入
◎ニチイ学館、片倉工業と介護付有老、サ高住併設施設の賃貸借契約締結
◎コバヤシ・ファシリティーズ、横須賀にデイ併設住宅型有老開設
◎大阪市東成区に医療法人運営による24時間看護師常駐の住宅型有老
◎シルバーウッド、2カ所めのグループホームを錦糸町に開設
◎さわやか倶楽部が北九州市内にリハビリ特化型デイを2施設オープン
◎厚労省、2013年補正予算と14年度概算要求
◎NTT西日本、熊本県と高齢者向け介護予防等のトライアルを共同実施
◎セントケアHD、介護保険外の自費サービスを刷新、新体制でスタート
◎いなげや、4月から生活習慣病患者向け弁当宅配事業参入へ
◎経産省、ロボット介護機器の普及促進に向け、購入半額補助
◎湘南ロボケアセンター、神奈川県藤沢市に開設
◎木下グループ、応援家族の株式取得、子会社化
◎リエイ、中国・上海で238床の高齢者向け入居施設をオープン
[Monthly Watch]
◎厚労省、「平成25年度介護事業経営概況調査」の結果公表
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