■バックナンバー
■媒体概要
|
月刊シニアビジネスマーケット 2014年1月号 |
定価:本体3,400円+税 |
[特集]
2015への助走
──激変の年に備えよ
次期介護保険制度改正が、いよいよ2015年に迫ってきた。この改正が介護をめぐる事業環境に大幅な変化をもたらすものになることは、いまの時点ですでに確定的といえる。
医療、介護、年金、少子化対策など今後の社会保障のあり方を議論してきた「社会保障制度改革国民会議」では13年8月に最終報告書を提出。介護分野に関しては「病院・施設から地域・在宅へ」「介護保険事業計画を地域包括ケア計画に位置づけ」「介護予防給付は市町村事業へ」「一定以上の所得のある利用者は負担を引き上げ」「食費や居住費の補足給付に資産を勘案」「特養は中重度者に重点化」「通所介護は重度化予防に効果がある給付へ」などの改革案が盛り込まれた。その要諦は「給付の重点化・効率化」にある。サービスを薄く・広くではなく重点的・効率的に提供することで限りある財源を有効に使い、制度の持続性を高めるのが狙いだ。この報告書に基づき、厚生労働省では9月から社会保障審議会・介護保険部会で具体的な介護保険制度の改正に向けた議論を進め、今後は今年1月からの通常国会での改正法案の提出・可決を経た後、介護保険給付費分科会で介護報酬改定が検討され、15年4月1日から新たな報酬のスタートを迎えることになる。
その意味では、介護保険事業者にとって今年2014年は大きな変革を迎える来年度以降に向け、新しい事業環境にマッチしたビジネスモデルの再構築が求められる1年になるといえよう。本特集では、「高齢者施設・住宅」「デイサービス」「在宅サービス」の3つの領域について、大枠としての改正の方向性をもとに、どのように対処していくべきかを考察する。
[論点1 高齢者施設・住宅]
■給付の重点化、応能負担を迫られる特養
サ高住はさらなる整備促進へ
[論点2 デイサービス]
■量的拡大から質的充実へのシフトで問われる真価
「自立支援に資する」サービス提供で経営の安定化を
[論点3 在宅サービス]
■「医療・介護・生活支援等の多職種連携」に向け
制度見直し、環境整備へ
[TOPICS]
■長谷工グループの高齢者向け住宅・
在宅サービス拡充に向けたM&A戦略の実際
――生活科学ホールディングスをグループ化
[特別インタビュー]
■「トータルシニアリビング」の実現に向け
住宅型、サ高住、配食など在宅サービスも拡充へ
ベネッセスタイルケア 代表取締役社長 滝山真也氏
[注目企業/インタビュー]
■建設、運営、管理。それぞれの英知を結集する
「貸主のプロ」がサ高住分野でも実績を伸ばす
日本管理センター 代表取締役 社長執行役員 武藤英明氏
[注目企業/ビジネスレポート]
■一括借上げとサブリースで
「サ高住」運営をフルサポート
日本管理センター
[注目企業レポート]
■特定施設から自立向けサ高住まで
長年培った豊富な経験知を信頼の品質で活かす
積水ハウス
[シニアビジネスマーケット特別シンポジウム2014/ダイジェスト]
パネルディスカッション
■満室稼動実現に向けた
サ高住のマーケティング戦略・入居率向上策
[座談会]
■都市部の高齢過密と、地方の高齢過疎
これからの「豊かなシニアライフ」を考える
(出席者)
梅本和熙氏 南伊豆町長
涌井史朗氏 東京都市大学 環境情報学部教授
大川陸治氏 NPO法人ワープステイ推進協議会理事長
[CLOSE UP]
■セコムカレアあざみ野(横浜市青葉区)
住民、行政、介護事業者との「地域連携」を重視した
セコムグループの複合型サ高住
■センチュリーハウス玉川上水(東京都東大和市)
“終の住まい”として特定施設の指定を受けた
長谷工グループによるサ高住
[今月の話題]
■日本と世界の福祉のすがたを考え、進化する方向性を見据えた2日間
――社会福祉法人 伸こう福祉会、「国際福祉サミット2013」を主催
■ソニーフィナンシャルホールディングス 有料老人ホーム事業に参入
――1都3県での新規開発や第2、第3のM&Aで事業規模拡大へ
[連載]
■高齢者施設・病院等の不動産評価(5)
不動産鑑定士からみたヘルスケアアセット
■英国におけるシニアケアの現況と課題(最終回)
■介護事業のリスクマネジメント
こうすれば成功する事故防止の秘訣
ハリキリ施設長の事故防止奮戦記(11)
■建設費のコストパフォーマンスを考える(3)
高齢者施設・住宅の建設費最適化ノウハウ
[DATA FILE]
■都道府県別有料老人ホーム総施設数ランキング
■主要有料老人ホーム事業者総施設数・居室数ランキング
■都道府県別・サ高住総件数・総戸数、特定施設登録件数
■都道府県別[介護保険3施設]受給者数一覧
[News Navi]
◎JR北海道、札幌市手稲区に3棟めのサ高住を15年春開設
◎東京建物グループ、多世代交流型サ高住、
「グレイプス川崎新町」15年春竣工
◎“東京都モデル事業”の医療・介護連携サ高住
「風のガーデンたちかわ」開設
◎医療法人ナカノ会、サ高住+複合型サービス併設型施設、3月開設
◎ブライダル企業のアイ・ケイ・ケイ、子会社を通じ住宅型有老事業参入
◎長岡福祉協会、東京・月島に地域密着サテライト型特養を開設
◎フージャースコーポレーション、つくばみらい市にシニア分譲マンション
◎日本エルダリーケアサービス、
「デイサービス・ラスベガス」を足立区にオープン
◎セントラルスポーツ、2店舗めの介護予防型デイを埼玉県川口市に開設
◎ベネッセHD、新会社「ベネッセパレット」で4月から在宅配食サービス参入
◎アースサポート、家事代行サービスに参入、「暮らし応援便」がスタート
◎東芝ソリューション、
健康シニアを対象に「シニア向け在宅サービス」提供開始
◎岡山市、総合特区で介護ロボットのレンタル事業を開始
◎ジャパンケアグループ、「つしま医療福祉グループ」に名称変更
[Monthly Watch]
◎高齢者住宅研究所、「住み替えの住まい」としてサ高住の機能調査を実施 |
|