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月刊シニアビジネスマーケット 2011年8月号 |
定価:本体3,105円+税 |
[特集]
省エネ×快適環境
──節電時代の高齢者住宅開発
東日本大震災による原発事故に端を発した前例のない電力制限下、「節電」をはじめとした「省エネ」は、日本社会において喫緊の重要課題となっている。しかし、それが事業者側の思い入れだけでやみくもにエネルギーを絞り、コストダウンを図れたとしても、そこで暮らす、もしくは働く人々の居住環境や労働環境を著しく劣化させてしまうのでは、本末転倒である。とりわけ介護が必要な高齢者の場合、心身の状態に対して環境面でも十二分な配慮が必要なのはいうまでもない。すなわち、エネルギーのムダを廃しコストを下げる一方で、空間の快適性を維持・向上していく、そうした2つの命題の両立が求められる。さらには、利用者側にとっても、省エネに関して意識的な施設であるかどうかが入居時の選択ポイントの1つになる時代が今後、到来するのかもしれない。「省エネ=環境重視」という企業姿勢が社会的信頼を生み、施設の付加価値として認められる可能性は大いにあろう。
自然と調和しながら環境負荷が少ない暮らしを持続していくための具体的方策が、いま、この国全体に問われている。これは高齢者の住まいづくりにおいても、無縁ではない。そこで本特集では、コストバランスをにらみながら高齢者住宅・施設における省エネと快適環境の双方を満たす方策について考える。
[建築設計の提案]
■コストバランスの視点から考える「省エネ」と「快適性」の両立
──大震災以降の意識の変化と建築・設備のあり方
ゆう建築設計 代表取締役 砂山憲一
[ケーススタディ]
■外断熱工法で冷暖房エネルギー量を93%削減した「桜ハウス玉川」
タカネヒューマンサポート
[注目事業者の取組み]
■省エネシステムを導入した快適環境づくりの可能性
──最新ホームの実践から
アライブメディケア/ワタミの介護/社会福祉法人孝楽会
[構造から考える]
■自然環境との調和で省エネとランニングコスト削減を
――「耐火木造」という選択肢
吉高綜合設計コンサルタント 代表取締役 吉高久人
[インタビュー]
■自社製LED照明の需要が急伸、まずは医療・介護に優先供給します
ウイズネット 代表取締役社長 橋行憲氏
特別企画
高齢者住宅・施設における「食事」サービス研究
[栄養学の立場から]
■高齢者施設に求められる食事提供のあり方
神奈川工科大学 教授 饗場直美
[厨房設計の考え方]
■震災後の「食」の価値観の転換と高齢者施設における厨房の再構築
新調理システム推進協会 事務局長/ニチワ電機 常務取締役
西 耕平
[ケーススタディ]
■調理済み冷凍食材サービスの活用で認知症高齢者の食生活を積極支援
グループホーム寿限無
[今月の話題]
■介護サービスの基盤強化のための改正介護保険法等が可決・成立
■東北大学加齢医学研究所が「スマート・エイジング」普及に向け、始動
[CLOSE UP]
■茅ヶ崎メディカルケアセンター(神奈川県茅ヶ崎市、亀井工業ホールディングス)
創業120周年事業として
クリニックを併設した有料老人ホームと高専賃の複合施設を開設
[新連載]
■M&A仕掛け人が明かす
有料老人ホーム事業のウラ・オモテ
──事業収支のチェックポイント
キノシタライフ 取締役 福元均
[連載]
■高齢者の行動から考える環境・技術・ひと・数字
利久さんが語る特養「安定経営」のヒント
■介護保険の「虚」と「実」
制度をめぐる言説への一撃
■逆風下に攻める「元気」事業者に学べ
第16回 エル・シー・エス
DATA FILE:有料老人ホーム/高専賃/介護保険3施設
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