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月刊シニアビジネスマーケット 2011年6月号 |
定価:本体3,105円+税 |
[特集]
「サービス付き高齢者向け住宅」 メリットと課題──わたしはこうみる
「サービス付き高齢者向け住宅」の創設が、ついに決まった。その恩恵は、「補助金」「税制優遇」「融資制度」の3点セットによってもたらされる。高齢者住宅事業者、特に、開発サイドにおいては、いままでにない大きな「メリット」が享受できる。
しかし、「課題(不安)」の3点セットも残ったままだ。1点目は、登録事務に関する「不安」。「サービス付き高齢者向け住宅」の登録を担うのは都道府県などの地方自治体だが、東日本大震災の復興業務もあるなか、国の支援と両者の緊密な連携は、新制度普及の大前提といえる。2点目は、有料老人ホームと高専賃の一本化=契約形態の異なる2種類の高齢者住宅を一つの法律で括ることへの「不安」。入居金の償却に関する問題はその典型で、十分な議論が尽くされたとはいいがたい。さらにいえば3点目は、新規開発に対する支援の拡充によって、既存事業者にとっては、逆風になる可能性も少なからず孕んでいることだ。
そうした「メリット」と「課題」を踏まえながら、どのように自社の事業モデルを構築していけばよいのか──。高齢者住宅・介護事業のオピニオンリーダーの視点から、そのヒントを掴み取っていただきたい。
[最新動向 ]
「サービス付き高齢者向け住宅」が創設
「新築10分の1補助」に高い関心
[わたしはこうみる]
■「これからの高齢者に選ばれる賃貸住宅とは何か」、
その回答が先決
国際医療福祉大学大学院 教授 高橋紘士
■医療法人の住宅参入が加速か
付帯サービス施設の内容もカギ
今瀬ヘルスケアコンサルティング 代表取締役所長 今瀬俊彦
■3万戸へのサービス提供が孕む「危険性」
メリットは入居者に還元できるスキームを
エヌ・ビー・ラボ 代表取締役 清原晃
■住まいの供給促進には有効ながら
住宅・施設を1つの法律で括ることに危惧
高齢者専用賃貸住宅協会 事務局長 奥村孝行
■補助金や制度に振り回されるな
利用者ニーズを軸にした事業構築を
コミュニティネット 代表取締役社長 高橋英與
■ハード、ソフトともに条件面に疑問残る
求められるフレキシブルな対応
CFSコーポレーション 医療推進本部 顧問 吉田英二
特別企画
震災復興への提言
[インタビュー]
■コミュニティ重視の仮設住宅の思想は2030年・日本のケアシステムの基本形に
辻 哲夫氏 東京大学高齢社会総合研究機構 教授
[業界団体の取組み]
■支援物資輸送、義援金送付、被災高齢者受入れに迅速に対応
日本慢性期医療協会
■被災地の認知症高齢者ケアで奔走したプロフェッショナル集団
日本認知症グループホーム協会
[特別インタビュー]
■ロコモティブシンドローム予防とメディカルフィットネスの可能性
大沼 寧氏 医療法人徳洲会 山形徳洲会病院 整形外科部長
[追跡レポート]
■医療法人が手がける医療強化型高専賃
高入居率を背景に増築工事が進行中
──「メディカルホームふじみ野」成功の要因
[今月の話題]
■中間層マーケットの開拓激化! 有料老人ホームの低価格化が加速
持続可能な社会保障は「効率化」と「重点化」で、というウラで
[CLOSE UP]
■プラチナ大和(神奈川県大和市、ツツイ)
駅前再開発が進む生活利便性高い好立地に誕生、
北欧テイストで統一された住宅型有料老人ホーム
[連載]
■逆風下に攻める「元気」事業者に学べ
第15回 シルバービレッジ
■高齢者の行動から考える環境・技術・ひと・数字
利久さんが語る特養「安定経営」のヒント
■介護保険の「虚」と「実」
制度をめぐる言説への一撃
DATA FILE:有料老人ホーム/高専賃/介護保険3施設
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