特集
多様化する不動産証券化・ファイナンス
証券化はどこまで進んでいるのか?
――わが国における初のノンリコースローン実行は98年。以来、その融資対象となるアセットは多様化が進み、現在では、パチンコ営業権の証券化にみられるように、不動産という概念から離れ、オペレーションから生み出されるキャッシュフローをその裏づけとするものまで様々ある。証券化は一体どこまで進むのか、その現状と可能性を探る。
インタビュー
第2の成長過程に入った日本の証券化商品市場
拡大するCMBS市場動向と、ファイナンスのリスクについて
モルガンスタンレー 赤井厚雄氏
ノンリコースレンダーの融資スタンスとこれまでの実績
●オリックス
前期の融資残高は1,000億。商業施設にも注目する
●新生銀行
独自の融資評価プログラム「W-QLICK」を開発。迅速な融資実行が可能に
●J.P.モルガン
累計3,500億円に及ぶ豊富な融資実績。案件ごとにテーラーメードで取り組む
●りそなグループ
顧客への金融サポートの一環。地域の視点からのノンリコース融資
●リーマン・ブラザーズ
アセットタイプは問わず。3,000万円の小口から100億円規模まで果敢に対応
多様化する証券化・ファイナンス案件
――拡大する証券化市場。ファイナンスの対象はここまで広がっている
[パチンコ営業権]
年間数千億規模のCMBS発行を視野に入れ、パチンコ営業権の証券化第1号案件をアレンジ
/ウエストウッドキャピタル
[ビジネスホテル]
ビジネスホテルの収益性を担保に格付けを取得しノート発行
/アムス・インターナショナル
[ITセンター建設]
コーポレートファイナンスに限界。TMK活用の開発型手法で秋葉原にITセンターを誕生させる
/NTT都市開発
[結婚式場開発]
“所有しない経営”が肝。結婚式場の一挙多店舗展開を図るべく
森トラストから証券化ノウハウを導入
/テイクアンドギヴ・ニーズ
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――証券化をはじめ不動産資産の流動化が進むにつれ活発化する、不動産関連の新たなビジネスを紹介
●プロロジス
米国最大の物流施設REITが日本上陸。物流市場再編を目論み、1,200億円のファンドを設立
●ワールド・ロジ
物流センターのノンアセット化を背景に、投資ビジネスとPM化を構想
●日本ビルド
郊外商業店舗の投資商品化に強み。リーシング力を背景に土地の有効活用を提案
●ブリッジポイント・ジャパン
外資系コンサルタント会社よりMBOで独立。ビルメン会社も買収し、施設管理の費用対効果を最大限に引き出す
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