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日本と同様の[中福祉・中負担]社会保障制度で知られるオーストラリアでは
地域、病院、家庭の「シームレスな連携」や「独自の認知症ケア」などで
高齢者介護事業は日本よりも先進的であると注目されている!
わが国で導入できるビジネスモデルは何か?

[中福祉・中負担]社会保障制度のもとで日本の介護事業者が見習うべき
オーストラリアの[介護事業]展開手法と最新事例研究

世界最高峰と称される認知症ケアの拠点:タスマニア「アダーズ・ナーシングホーム」/
介護事業を基盤とする多角経営の成功事例:パース「ブライトンウォーターグループ」/等

ご案内
 北欧諸国にみられる高水準の福祉は、一般国民が負担する莫大な税によって支えられるという[高福祉・高負担]の社会保障制度であり、日本の介護事業者が手本とするには無理な面が多々あります。そこで最近、注目を集めているのがオーストラリアの福祉・介護事情です。国家予算に占める社会保障費は国民総生産の8.5%前後と日本より低い水準でありながら、質の高いケアを実践していることが知られてきたからです。いわば[中負担・中福祉]という社会保障制度のなかにあって、高齢者ケアの先進モデルと言ってもよいでしょう。
 本セミナーでは、オーストラリアの医療・介護制度や事業環境を概説したうえで、現地の「リタイアメントビレッジ」「高齢者専用賃貸住宅」「認知症専門介護施設」など居住系事業の最新事例を紹介、さらに介護事業者によるクリーニングや配食ビジネスへの進出など新たなサービス展開例を解説いたします。そのうえで日本の介護事業者が直面する問題点を指摘し、高齢者人口がピークを迎えて団塊世代への対応が求められる環境下にあって、今後の事業展開の針路をどのように見据えるべきかを探ってまいります。社会福祉法人や医療法人の方々をはじめ、民間介護事業者や高齢者住宅事業者の皆様のご参加をお勧めいたします。

セミナープログラム&タイムスケジュール

13:00〜17:00(15:00前後に15分間のコーヒーブレイクを挟みます)

T.オーストラリアの介護事情と制度解説
 @オーストラリアの介護に関する基礎知識
  ・高齢化率13%、2051年までに30%に到達
  ・「地域・在宅ケアプログラムHACC」に基づいた在宅介護への移行
  ・「介護」に比重をおく日本、「生活の援助」に比重をおくオーストラリア
 Aオーストラリアの在宅介護
  ・西オーストラリア州パースの在宅介護の現場から
  ・認知症の夫婦と家族の絆
  ・ケアサービス担当者たちの関わり
  ・コミュニケーションの重要性を再確認
 Bオーストラリアの施設介護
  ・パースの北30kmに位置する小さな町の介護施設
  ・入居者の自由と自己責任
  ・暮らしに寄り添う介護の実践事例

U.ケーススタディ
 @タスマニア:リタイアメントビレッジ「サンダウン・ヴィレッジ」
   カラーリングまで考えた、きめ細やかなハードの整備
 Aタスマニア:高齢者専用賃貸住宅「ロウレニー・コート」
   入居者負担を考慮したビジネスモデルが成功に結びつくカギ
 Bタスマニア:認知症ケア施設「アダーズ・ナーシングホーム」
   基本に忠実、考えられた設計、認知症ケアの肝を確認する
 Cタスマニア:緩和ケア等「ロイヤル・ホバート病院」
   医療機関が独自で立ち上げ、急性期からの移行を考える。誰が動けば問題が解決するか
 Dパース:多角経営「ブライトンウォーターグループ」
   ランドリー・配食サービス事業など福祉事業多角化の可能性

V.日本でも取り組める新事業への発想と実践法
 @事業プロジェクト紹介
   地域重視、ネットワークの構築。法人の役割を再確認すると…
 A自治体へのアプローチ
   協力関係はどうやって築くのか?
 Bネットワーク紹介
   本当に役に立つネットワークの構築手法

開催日時 2009年8月28日(金) 13:00〜17:00

会場 九段会館
東京都千代田区九段南1-6-5  TEL.03-3261-5521
※詳しい会場案内図は参加証にてお知らせいたします。

参加費 37,800円(1名様につき)
 (消費税および地方消費税 1,800円含む)
●同一申込書にて2名以上参加の場合は
35,700円(1名様につき)
 (消費税および地方消費税 1,700円含む)
※テキスト・コーヒー代を含む。

インターネットでもお申込みできます)
お問合せ・お申し込み先
綜合ユニコム株式会社 企画事業部 
〒104-0061 東京都中央区銀座2-8-15 共同ビル TEL.03-3563-0099

講師プロフィール

中村 聡樹 (なかむら さとき)
医療・介護ジャーナリスト
(株)地暮 代表取締役 

1960年神戸市生まれ。中央大学経済学部卒業。行政関連専門紙記者を経て、フリーに。90年代から介護・福祉関連の取材・執筆を精力的に行ない、「文藝春秋」「週刊朝日」「婦人公論」「プレジデント」等で発表。現在、介護関連のプランニング、コンサルテーションも行なう樺n暮の代表取締役も務める。
主な著書に『ケアプランの上手な立て方』(日本実業出版社)、『介護保険を動かす女たち』(小学館)、『介護保険のサービス内容・料金早わかりガイド』(日本実業出版社)、『ボケそうでボケない人 やっぱりボケる人 危険度セルフチェック』(日本経済新聞社)、『定年後を海外で暮らす本』(日本経済新聞社)、『年金でもできる海外ふたり暮らし パース編(ほか2冊)』(中央公論新社)、そのほか、『ヨーロピアン・ハウス』(朝日新聞社)、『ヨーロッパの家1〜4』(講談社)などがある。綜合ユニコムが発行する「月刊シニアビジネスマーケット」にて『オーストラリアにみる高齢者ケアの実際──タスマニア現地レポート』を連載。

<講師より>
現在、シドニーなどには年間で2,000人近い日本人が、介護施設や病院の見学に訪れています。私は、2000年に西オーストラリア州の州都であるパースに取材で招かれたことが、この国との関わりの始まりとなりました。日本では同年4月に介護保険制度がスタートしたばかりで、介護サービスの利用が新制度にがんじがらめにされているような印象を持っていました。それに比べて、オーストラリアのケアシステムが「非常に自由度の高い制度」に感じられたものです。介護サービスを利用する高齢者とその家族に寄り添うケアのあり方が自然の流れのなかで、コミュニケーションを重視した環境のなかで実施されていたのです。
その後、毎年のように現地を訪問する機会に恵まれ、パースには10回、メルボルンに4回、シドニーに3回訪問しました。さらに、タスマニア州にも4回の訪問機会を得ました。その経験のなかで繰り返し感じているのは、初めてオーストラリアを訪問したときに感じたソフト面におけるケアの充実です。人と人が触れ合うなかで繰り返されていく医療・介護を維持していくには、優れた仕組みやケア施設も当然あることに越したことはありませんが、何よりもその場にいる人々の意識の高さによって、ケアの中身は大きく変わるということです。

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