綜合ユニコム｜【介護・シニア施設】事業の財務デューデリジェンス実務解説

綜合ユニコム｜セミナー

大手オペレータや医療法人による事業買収が活発化、業界再編が加速する介護・シニア業界。
Ｍ＆Ａ価値算定が困難な「介護・シニア施設」事業の評価手法と買収価格などを事例で詳解！

Ｍ＆Ａを成功に導くための
【介護・シニア施設】事業の財務デューデリジェンス実務解説

「財務デューデリジェンス」のチェックポイントと適正価格設定の考え方・勘所を半日で習得

ごあんない
　介護・シニア施設事業を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。金融危機による融資環境の悪化や、安易な事業計画、後継者の不在など、さまざまな理由で施設運営からの撤退を余儀なくされる事業者が増加しています。一方、こうした施設・事業を大手オペレータや医療法人、新規参入を検討する企業がＭ＆Ａにより取得する事例が増加しています。総量規制下における特定施設の取得方法として、Ｍ＆Ａが有望視されていることがその要因です。
しかし、介護・シニア施設は財務情報を作成している規範（会計基準）がさまざまであり、また、開設主体の多くが非上場企業であるため、その財務情報の真実性などの判定が難しいなど、ターゲットの財務状況や事業の収益力・リスクを正しく把握するための「財務デューデリジェンス」の実施が必要不可欠となっています。
　本セミナーでは、Ｍ＆Ａの視点で捉えた介護・シニア施設の特徴やリスクを整理したうえで、Ｍ＆Ａ検討段階から買収価格の決定に至るまでの実務上のポイントや財務デューデリジェンスの効果的活用法までを、経験豊富な実務家を招いて、事例をもとに体系的に詳解していただきます。

セミナープログラム＆タイムスケジュール

13：00～17：00　※15：00前後に15分間のコーヒー休憩を挟みます。

Ⅰ．介護・シニア施設の特徴と財務デューデリジェンスの役割
　○介護・シニア施設の特徴とＭ＆Ａ最新動向（業界の状況と行政の動向を中心に）
　○介護・シニア施設に特有なリスクとは
　○財務デューデリジェンスは何のために行なうのか
　　Ｍ＆Ａにおける位置づけと狙い／明らかになること・ならないこと／留意点／等

Ⅱ．【事例研究】対象施設分析を行なう際の実務ポイント
　○外部情報分析
　　制度環境／競合環境／信用調査情報／業界ポジション・風評
　○内部情報分析
　　会計方針／決算資料・税務申告書／経営管理資料／定款・議事録・規定／
　　残業時間等の労務関係情報
　○【事例①】風評が価格に与える影響
　○【事例②】粉飾決済のパターンとその見抜き方

Ⅲ．Ｍ＆Ａのプロセスと財務デューデリジェンスの効果的活用法
　○Ｍ＆Ａのスケジュールの立て方
　○プレ・ディール段階の財務デューデリジェンス
　○ディール検討段階の財務デューデリジェンス
　　実施プロセス／資料オーダーリスト
　○ポスト・ディール段階の財務デューデリジェンス
　○デューデリジェンスの結果を受けた法務対策の実例
　○デューデリジェンスの結果を受けたＭ＆Ａ手法の選択
　　介護・シニア施設の開設主体整理／株式譲渡／第三者割当増資／
　　株式交換／事業譲渡／合併／会社分割／債務整理（任意整理・法的整理）

Ⅳ．財務デューデリジェンスを進める上でのチェックポイント
　○期別比較表の作成
　○損益計算書（ＰＬ）チェックポイント
　　介護報酬／給与・賞与／退職給付費用／役員報酬／接待交際費／減価償却費
　○貸借対照表（ＢＳ）チェックポイント
　　現金／預金／売掛金／未収金／貸付金／仮払金／保険積立金／有価証券／減価償却資産／
　　土地／建設仮勘定／営業権／施設利用権／ソフトウェア／売掛金／未払金／預り金／
　　未払賞与／退職給付引当金／短期借入金／社債／長期借入金
　○ＢＳ／ＰＬのキャッシュフローへの組換え方法

Ⅴ．バリュエーション（価格算定）の考え方と設定の勘所
　○簿価純資産方式／時価純資産方式／ＤＣＦ法／相続税評価額方式
　○将来キャッシュフロー獲得能力の設定・評価の勘所

Ⅵ．クロージングの際の留意点
　○売り手の課税関係
　　株式・出資持分譲渡／株式・出資持分払戻／退職金／不動産譲渡／債務免除益
　○買い手の課税関係と留意事項
　　退職金原資が内部資金で不足する場合／等
　○医療法人・社会福祉法人へのＭ＆Ａ対価支払いの考え方

Ⅶ．Ｍ＆Ａ事例研究
　○大手オペレータによる中小オペレータの買収
　○医療法人の経営多角化戦略によるＭ＆Ａ／他

開催日時	2009年6月11日（木）　13:00～17:00
会場	九段会館東京都千代田区九段南一丁目6番5号　TEL.03-3261-5521（代表） ※詳しい会場案内図は参加証にてお知らせいたします。
参加費	37,800円（１名様につき）　（消費税および地方消費税 1,800円含む） ●同一申込書にて２名以上参加の場合は 35,700円（１名様につき）　（消費税および地方消費税 1,700円含む） ※テキスト・コーヒー代を含む。
（インターネットでもお申込みできます）
お問合せ・お申し込み先綜合ユニコム株式会社企画事業部　〒104-0061 東京都中央区銀座2-8-15 共同ビル　TEL.03-3563-0099

講師プロフィール

牧　健太郎（まき　けんたろう）
牧公認会計士事務所　所長
公認会計士／税理士

1994年太田昭和監査法人（現・新日本監査法人）入所。ヘルスケア分野のＭ＆Ａ、パブリック・セクターの独立法人化などのアドバイザリー業務を担当した後、2004年牧公認会計士事務所を設立。02年東京大学医学部非常勤講師、03年東京大学大学院医学系研究科非常勤講師、同年北里大学医学部附属病院病院長補佐、05年北海道大学附属病院病院長補佐を務める。05年経産省「医療介護関連産業活性化のための事業インフラ研究会」委員、05年経産省「医療経営人材育成事業」ワーキンググループ委員、06年厚労省「国立精神・神経センター国府台病院の移譲先評価会議」委員。
著書に、『病院Ｍ＆Ａの手続と税務』（04年・中央経済社）、『病院経営白書』（04年・日本医療企画）、『これからの医療と病院のあり方』（05年・金原出版）、『地域力の再生』（07年・金融財政事情研究会）など多数。

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