綜合ユニコム｜サスティナブル不動産評価･投資価値研究セミナー

綜合ユニコム｜セミナー

世界的に進む環境配慮・温暖化対策に、わが国の不動産業界もその対応が迫られてきた
不動産の市場価値・評価向上に「環境配慮」が大きな武器になる時代が到来した。
先行する海外不動産の認定制度「ＬＥＥＤ」、わが国の評価システム「ＣＡＳＢＥＥ」にどう備え、
サスティナブル不動産の事業領域を開発するか

サスティナブル不動産 【環境配慮型不動産】
評価･投資価値研究セミナー

【特別講演】	ＣＡＳＢＥＥ（建築物総合環境性能評価システム）の評価方法と今後の動向
【総　　論】	環境配慮不動産の価値評価のあり方と金融機関としての取組み
【実務研究】	海外不動産業界での環境配慮効果と国内での取り組み〈アビームコンサルティング〉
【事例研究】	太陽光発電･オール電化賃貸エコマンションの経済効果〈芝浦グループ〉

ごあんない
　近年の地球温暖化現象、生態系危機などの地球環境問題への改善は、いまや世界的な取り組みとなっております。不動産事業分野においてもサスティナブル社会構築のため、省エネルギー、再生エネルギー、緑化など建築・設備への配慮が待ったなしに迫られ、環境認定制度や投資判断の基準としてCASBEEやLEEDに代表される評価システムの導入、また不動産価値判断において環境配慮に基づく付加価値が検討されるなど、不動産市場にも大きな変革がもたらされます。
　本セミナーは、世界的な潮流である環境配慮の不動産事業における現状を知り、「サスティナブル不動産」の基本と評価・投資価値向上の手法をいち早く習得してまいります。特にわが国の建築物における環境認定基準「ＣＡＳＢＥＥ（建築物総合環境性能評価システム）」の内容と評価方法、また環境に配慮した不動産に関する鑑定のあり方と、環境への配慮を不動産企業が行なうにあたっての具体実務を学んでまいります。
さらに、賃貸マンションに太陽光発電システムを搭載し、入居者メリットと入居率を高め不動産収益をあげる芝浦特機㈱のエコマンション「ニューガイア」の事例から環境配慮不動産としての事業の組立て方も学んでまいります。

セミナープログラム

13:00～13:40（基調講演）
Ⅰ．普及が進むＣＡＳＢＥＥ（建築物総合環境性能評価システム）
　　～評価方法の概要と今後の動向
　１．建築物における環境性能評価システムの必要性
　２．世界の環境性能評価システムの普及状況
　３．日本におけるＣＡＳＢＥＥの開発と評価方法の概要

　講師：吉澤伸記　財団法人建築環境･省エネルギー機構　建築研究部　課長補佐

13:45～14:30（総論）
Ⅱ．環境配慮不動産の価値評価のあり方と金融機関としての取組み
　１．不動産に関する環境配慮の重要性
　２．不動産環境配慮の付加価値
　　(1)環境配慮項目とその効果
　　(2)不動産の純収益・利回りへの反映
　３．サスティナブル不動産の価値向上試算例
　４．サスティナブル不動産をめぐる国内外の動き
　５．今後の展望――ファンド組成など関連ビジネスの創出と住友信託銀行の取組み

　講師：伊藤雅人　住友信託銀行㈱不動産コンサルティング部不動産鑑定室鑑定第１チーム長

14:40～15:40（実務研究――環境配慮の導入策）
Ⅲ．海外不動産業界での環境配慮効果と今後の国内動向・
　　環境パフォーマンス向上策の導入計画
　１．海外不動産業界におけるサスティナブル不動産の現状
　２．今後想定される国内環境・エネルギーに関する規制動
　３．国内不動産業界における影響
　４．不動産事業者が取り組む環境パフォーマンス向上策のあり方とは

　講師：山本英夫　アビームコンサルティング㈱
　　　　　シニアマネージャー社会基盤･サービス統括事業部エネルギー担当

15:50～17:00（事業研究――エコマンションの経済効果・投資効果の実態）
Ⅳ．太陽光発電･オール電化賃貸エコマンションの
価値と経済効果――芝浦グループ
１．芝浦グループのプロフィール
２．太陽光発電・オール電化賃貸マンションの開発理念・システム概要
３．入居者の経済効果の実態
４．エコマンションの投資事業としての価値・効果は何か

　講師：新地哲己　芝浦グループ　芝浦特機㈱　代表取締役

■エコマンション「ニューガイア」の事業概要

１パネル１５０Wの発電を行なう太陽光発電モジュール１０枚が各住居と個別につながっており、各戸１.５ｋｗの電力が利用可能。この発電とは別に九州電力と系統連係されており、電力の不足分は補われ、また余剰分は売電できる。入居者はこのシステムにより、電気光熱費を平均4,000円に抑えられ、一方売電は1世帯平均1,300円となっており、相殺すると各家庭での電気光熱費は3,000円を下回っている。また各戸の室内環境も分譲マンションに引けをとらない設備、内装となっており、入居待機者も多く，入居率はほぼ100％を実現している。

写真はニューガイア上石田（北九州市）

開催日時■	2008年5月28日（水）　13:00～17:00
会場	日本教育会館東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2　TEL.03‐3230‐2831 　　　 ※詳しい会場案内図は参加証にてお知らせいたします。
参加費	●37,800円（１名様につき）　（消費税および地方消費税 1,800円含む） ●同一申込書にて２名様以上参加の場合　35,700円（１名様につき）　（消費税および地方消費税 1,700円含む） ※テキスト・コーヒー代を含む
（インターネットでもお申込みできます）
お問合せ・お申し込み先綜合ユニコム株式会社企画事業部　〒104-0061 東京都中央区銀座2-8-15 共同ビル　TEL.03-3563-0099

講師プロフィール

吉澤伸記（よしざわ　のぶふさ）
財団法人建築環境・省エネルギー機構　
建築研究部　課長補佐　　
一級建築士、CASBEE建築評価員。2001年よりCASBEEの担当事務局として、CASBEEの普及開発に携わる。現在、CASBEEの運営母体であるJSBC（日本サステナブル・ビルディング・コンソーシアム）の事務局も兼務。

伊藤雅人（いとう　まさと）
住友信託銀行㈱
不動産コンサルティング部不動産鑑定室　鑑定第１チーム長　　
1983年住友信託銀行入社。2005年東京都不動産鑑定士協会十周年記念論文『不動産に関する「環境付加価値」の検討』にて、最優秀賞を受賞。現在、住友信託銀行不動産コンサルティング部不動産鑑定室鑑定第1チーム長として、社団法人日本不動産鑑定協会調査研究委員会副委員長（収益還元法関連小委員長、環境付加価値ワーキンググループ座長）、国土交通省知的生産性研究委員会経済性と評価／格付部会委員、住宅履歴情報整備検討部会委員、CASBEE既存改修検討ワーキンググループ委員等を務める。不動産鑑定士、再開発プランナー。

山本英夫（やまもと　ひでお）
アビームコンサルティング㈱
シニアマネージャー
社会基盤･サービス統括事業部　エネルギー担当大手エネルギー会社在籍後、アビームコンサルティング（旧デロイトトーマツコンサルティング）へ転職。大手電力、ガス、石油会社における顧客管理、営業および顧客サービスなどエネルギー企業と顧客（エネルギー需要家）との関係に関する領域を専門領域として、現在自由競争ならびに環境規制強化における市場動向分析、戦略策定、BPR、ITシステム導入など幅広いコンサルティングサービスを提供している。

新地哲己（しんち　てつみ）
芝浦グループ　芝浦特機㈱　
代表取締役
1977年電気機械器具販売業として前身のシンチデンキを創業、84年芝浦特機㈱を設立。以後、地元北九州市で空調設備の施工、メンテナンスをメイン事業として成長。事業展開を進める過程で「地球環境の保全に貢献できること」と、フロンガス回収や省エネ空調の販売を手がけたのを機に、環境問題への本格的な取組みを進めるようになる。その一環として太陽光発電事業をスタート。住宅への導入による有効性を確信し、自ら賃貸マンションの開発を手がけ、今年3月末現在６棟316室を展開、今後も開発を進める考え。なお待機者も含めれば１２０％の入居率というマンションを、今後ファンドに売却し、その後同社の技術力、メンテナンス力でPMを行なうビジネスモデルを視野に入れている。

［ホームへ戻る］　お問合せ：03-3563-0099　E-mail