㈱構造計画研究所
スマートフォンのウォレット機能との連携で
キーレス化のさらなる進化を実現
──構造計画研究所
宿泊施設、空間ビジネス、自治体等
幅広く活用されるRemoteLOCK
宿泊施設における客室等の解錠は、物理キーから暗証番号へ、さらにQRコード等へと「キーレス化」は進化している。そんな潮流のなか㈱構造計画研究所では、スマートフォンで完結する世界感をコンセプトとした「スマートオペレーション」を提唱し、クラウド管理機能を備えたWi-Fi接続型スマートロック「RemoteLOCK」を2017年より提供している。
RemoteLOCKは、オンライン予約やセルフチェックインの際に暗証番号、QRコードなどを発行・通知し、それを使って客室の開錠やエレベーターの指定階制御を行なう仕組みだ。フロント業務の効率化や人手不足の解消はもちろん、キーの紛失などのトラブルも回避できる。予約期間に合わせた入室権限の自動発行・削除もできるため、物理キーでは不可能なスマートなセキュリティ管理を実現する。このほか現在、予約管理システムや宿泊管理システム等、約60以上の公開サービスとの連携が可能だ。
宿泊施設では、客室以外にもサウナ等付帯施設の予約に活用されているほか、他業態においても会議室をはじめとするレンタルスペースや無人店舗など、幅広い空間ビジネスのアクセス管理に採用されている。自治体での導入も増加しており、100以上の自治体が管理する体育館や公民館などの公共施設の運営にも活用されている。

スマートフォンのウォレット機能との連携が可能な新機能「かぎパス」
QRコードの利便性をさらに向上
ウォレットの広がりにも期待
構造計画研究所ではRemoteLOCKをさらに進化させ、24年9月、スマートフォンのウォレット機能との連携が可能な新機能「かぎパス」の提供を開始した。
かぎパスは、iOS、Androidそれぞれの標準アプリであるAppleウォレットとGoogleウォレットに対応。入室する際にQRコードや暗証番号が記載されたメールを探す手間がなくなり、施設利用者の利便性がより向上する。さらにウォレットのプッシュ通知の機能を活用すれば、たとえばサウナ予約時刻の30分前に通知するといったことも可能だ。
ウォレット機能との連携は、すでに霞ヶ関キャピタル㈱のラグジュアリーホテル「seven x seven 石垣」(24年9月オープン)等で導入されている。暗証番号やQRコードを印刷して渡すという運用をしている宿泊施設などからも、高い関心が寄せられているという。
同社では、公開サービスを提供するベンダーが容易にかぎパスに対応できるよう、プラットフォームの提案も進めており、ウォレットの普及を推進したい考え。またウォレットは、25年春よりマイナンバーカードも利用できるよう準備が進んでいると報じられており、これまでウォレットを利用していなかった人たち、不慣れだった人たちにも浸透する可能性があることにも期待を寄せている。
暗証番号、QRコード、ウォレットと、施設・利用者側双方の利便性、効率化を追求してきた同社では、今後もさらなるブラッシュアップを続けていくとしている。
会社概要
会社名 | ㈱構造計画研究所 |
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本所所在地 | 東京都中野区本町4-38-13 日本ホルスタイン会館内 |
創業 | 1956年 |
設立年月 | 1959年5月 |
代表者 | 代表取締役社長 湯口 達夫 |
資本金 | 10億1,000万円 |