横浜幸銀信用組合

[金融]

●企業レポート 

中小規模事業者への
積極的事業支援・資金繰り支援を実施

──横浜幸銀信用組合


地域から信頼される
組織体制を構築

 
 1962年2月に創業した横浜幸銀信用組合(理事長:呉 龍夫氏)は、横浜市中区に本店を置き、全国19県を営業地域としている。249月には、「福岡天神支店」がオープンし、30店舗となった。
 
 249月末時点における組合員数は7万4,912人、預金・積金額6,826億5,736万円、貸出金額4,988億267万円の規模を誇る。
 
 現在の経済環境については、「24年度の上期は、企業の賃上げにより個人消費の回復が後押しされたことや、国内の設備投資が高い伸び率を維持したことから緩やかに回復基調を取り戻したものの、人手不足緩和に向けた取組みや、物価高騰、停滞気味の政治運営などにより景気回復が足踏みしている状態にあり、今後の先行きに関しても不透明な状態である」とみている。 
 
 このような状況下において、同組合では、「感染症や資源価格高騰が地域経済に与える影響を十分に注意し、中小規模事業者の大幅な売上減少等による、資金繰りに係る不安の声に対して、お客様のニーズを踏まえて必要な支援に取り組んでいく必要がある」としている。 
 
 同組合では、「FACE-TO-FACE」のスローガンのもと、①営業態勢の強化、②取引先の拡大、③人材の育成強化、④信用コスト削減のための取組み強化、⑤全組合的な情報の共有強化、⑥経営効率化の強化、の6つを経営強化の基本戦略として掲げ、具体的な施策を策定し、収益性の向上、資産の健全性、財務基盤の強化を図ることで、地域から信頼される組織づくりを推進している。
 
 
 

24年9月に新築された福岡本部ビル

横浜 DeNA ベイスターズを応援し
冠試合「横浜幸銀信用組合ナイター」を開催


 

新江ノ島水族館が実施する “裸足で歩ける海岸を目指すビーチクリーン”の活動に参画

積極的な社会貢献活動で
地域の活性化を支援

 
 同組合は、昨年プロ野球で日本一に輝いた「横浜 DeNA ベイスターズ」を19年よりオフィシャルスポンサーとなり応援している。同球団の挑戦し続ける姿勢と、野球を通して人と人をつなぐ人と街をつなぐ存在であり続けたいという理念に共鳴し、横浜スタジアム内における広告掲載や冠試合「横浜幸銀信用組合ナイター」の開催などを行なっている。また、生物に関する生態学の普及、探求や環境を考える活動に積極的に取り組んでいる「新江ノ島水族館」(神奈川県藤沢市)への活動支援や、児童養護施設などで育った若者の自立支援、地域の中小企業経営者を招いた異業種交流会の開催など、文化、環境、教育といった多岐にわたる社会貢献活動を通して、地域との関係性強化に努めている。
 
 また、24年9月に福岡本部ビル(福岡市博多区)を新築。「NEW NORMAL COMFORT」をコンセプトに、地域のランドマークとして強さと品格を併せもつ外観デザインと感染症対策、BCP等にも配慮された快適性・機能性にも優れた空間で、さまざまな金融サービスを提供している。

組合概要

本店所在地

神奈川県横浜市中区尾上町5-77-1

創業

1962年2月28日

代表者

理事長 呉 龍夫

出資金

277億1,685万円

預金・積金

6,826億5,736万円

貸出金

4,988億267万円

職員数

319人

店舗数

30店舗

組合員数

74,912 人