㈱構造計画研究所

[スマートロック]

●注目企業レポート

RemoteLOCK」が新シリーズ発表
QRコード、FeliCa対応で宿泊、空間活用ビジネスを強力に支援

QRコードをセンサー部にかざすだけで解錠できる「RemoteLOCK 8j-Q」

 
企業名

㈱構造計画研究所

所在地

東京都中野区本町4-38-13 
日本ホルスタイン会館内

TEL

050-5306-6250

URL

LinkIcon https://remotelock.kke.co.jp/case/hotel/



導入事例:リゾートホテル「THE ACONCAGUA RESORTS」(熊本県南阿蘇村)

集合住宅、テレワークブース、
オフィス等にも市場拡大
 
 ㈱構造計画研究所は、大学・研究機関の学問知と産業界の経験知との掛け合わせで生まれる「工学知」を用いて社会の課題を解決することを標榜、防災・安全、情報・通信、ものづくり、科学的な意思決定などの分野でさまざまなソリューションを提供している。
 
 同社の提供するスマートロックシステム「RemoteLOCK」は、物理的な鍵や解錠用のスマホアプリ、専用のゲートウェイやハブを必要とせず、オンラインで管理できることから、以前より業務効率化・人件費削減を実現するものとして宿泊施設等への導入が急速に進んできた。導入実績は20221月末現在、全世界で約7万室、国内で約9,000室以上を数える。
 
 このコロナ禍は、RemoteLOCKの導入先にも変化をもたらした。導入先を業界別にみると、メインは宿泊業界で全体の7割を占めているものの、コロナ前は宿泊特化・ビジネスユースのホテルが中心であったものが、よりハイクラスな、スモールラグジュアリー系・リゾート系のホテルがふえているという。熊本・南阿蘇のリゾートホテル「THE ACONCAGUA RESORTS」(アコンカグアリゾーツ)では、客室やシェアキッチン、貸し切り風呂などにRemoteLOCKを導入することで、ゲストの利便性・快適性向上を図るとともに、非対面やスタッフの業務効率化を実現している。
また最近では、宿泊業以外からの需要も高まっている。
まず挙げられるのは分譲・賃貸住宅市場である。これは各居室のルームキーとしての導入ではなく、分譲マンションにおけるゲストルームやパーティールーム、共用部分に設けられたテレワークブースなどの特定多数の利用者の入退室をRemoteLOCKで管理するというニーズによるものだ。
 
 たとえば、ある大手不動産デベロッパーでは、開発するマンションで200300戸規模のものには共用部分にテレワークブースを設け、有料・予約制で運用する計画を立てている。予約システムは「インスタベース」で、各ブースの解・施錠の管理をRemoteLOCKで行なう。3年間で全国750ブースの設置が予定されており、すでに竣工している仙台市内のマンションでは、テレワークブースの他、ゲストルームやパーティールーム、共用スパにも導入されている。
 
 コロナ禍で急速にニーズが高まったテレワークブースについては、単体営業の施設でも導入が進んでいる。「PaO Work 渋谷マルイ店(運営:㈱クルトン)」には5ブースが導入され稼動中である。同社ではテレワークブースのメーカー5社と協同してさらなる普及を目指す。
 
 その他の市場としては、オフィスでの導入も伸びてきている。会議室のようなゲストも含め不特定多数の人が出入りする場の受付・入退室管理を非対面・非接触で行ないたいというニーズが高まっている。同社ではクラウド受付システム「RECEPTIONIST」を展開する㈱RECEPTIONISTと連携し、無人オフィス受付/ゲートシステムの確立を図っている。

QRコードをスマートな入室と
効率的な施設管理に活用
 
 こうした動きを加速させるための新製品として、今春、同社は2つの新製品をリリースする。
 
 1つめは、「非接触」「スマホで完結」というニーズを受け、QRコード解錠に対応した「RemoteLOCK 8j-Q」だ。
 
 これまでの暗証番号タイプの製品では、暗証番号を押すために接触が必要となり、複数のセキュリティがあれば利用者は操作を繰り返さねばならない。
RemoteLOCK 8j-Qでは、QRコードをセンサー部にかざすだけで解錠できる。メールでQRコードを配布すれば、利用者はフロントや受付でスタッフに対面することなく、また、タッチパネルやキーボードに接触することもなく、スマホ1つで入室が可能となる。
 
 利用者に多様な配布手段があることもQRコードの利点だ。メールや公式アプリでの配布やWalletなど、幅広い活用が考えられる。タブレットに表示された画面を撮影しても、紙に印刷しても対応は可能で、再発行も容易である。
 
 万が一QRコードの読み取りが不調だとしても、暗証番号による解錠も併用している。QRコードおよび暗証番号、そして解・施錠情報はクラウド上で管理されており、QRコードおよび暗証番号の追加・変更・削除はいつでも、どこからでも可能だ。常時電源接続タイプなので、ウォークインや急な予約対応の際も遠隔でQRコードや暗証番号を発行でき、スムーズな入室を実現する。
 
 さらに、PMSや精算機、ホテルアプリとの連携により、QRコードから宿泊プランを照会し、朝食会場や貸切浴場など付帯施設への入場を管理、部屋付けの料金もQRコードの読み取りだけで記録・管理ができるようになるなど期待される。
 
 もう1つの新製品「RemoteLOCK 8j-F」は、主にオフィスのニーズに応えるもので、交通系ICカードなどに搭載されている「FeliCa」での解錠に対応している。
 
 同製品では、クラウド管理システムにFeliCaカードの固有IDIDm)を登録することで、毎日の通勤に利用する交通系ICカードや社員証を入館・入室用の鍵とし、完全非接触の解錠を実現するものだ。たとえば、スタッフの交通系ICカードを登録した場合、通常の出勤時の解錠はもちろん、出張先の支店等の入館証としても使用できる。またカードの登録のため専用端末などが不要なことも利便性が高い要因だ。
 
 RemoteLOCKの最大の優位性は、基本がオープンプラットフォームであるため、各ホテルにはそれぞれ使いやすいPMSやチェックインシステムを使ってもらい、そこに後から自由につなげられる点だろう。さまざまな業態の予約システム等との連携において高い親和性を示しており、ホテル以外にも幅広い場で活躍している。連携するシステムは30以上、同社では今後さらに連携するシステムをふやしていく予定だ。
 
 RemoteLOCK 8j-QRemoteLOCK 8j-Fをラインナップに加え、今後もRemoteLOCKは利用者にとっても管理者にとってもより使い勝手のよいスマートロックとして進化を続けていく。


FeliCaに対応する「RemoteLOCK 8j-F」